Oculus対応のVRサイトをHTML感覚で作れるフレームワーク「A-Frame」をMozillaが公開

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Mozillaが、VRウェブサイトを簡単に構築できるオープンソースフレームワーク「A-Frame」を公開しました。A-Frame を使えば、開発者がWebGLを詳しく知っていなくても基本的なキューブやその他の立体モデル、動画などの素材を用いてVRサイトを作れます。

【ギャラリー】Mozilla A-Frame (8枚)

 
MozillaのVRチーム「MozVR」は2015年初頭、開発者版/Nightly build版 Firefox用にOculus Riftを利用可能とするアドオンを公開していました。しばらくの間MozVRはアドオンとして開発を続けましたが、これをウェブ開発者が広く使えるようコードを体系化し、フレームワークにしたのが現在の A-Frame となっています。

開発者がA-Frameを使うためにはまず、jQueryなどと同様、最初にブラウザーにaframe.jsを読み込ませます。そのあとは"a-"で始まる専用のタグを使ってマークアップしていくだけ。JavaScriptを使って少し複雑な処理、たとえばインタラクティブな処理や自動的に動作するしくみを加えることもできます。

MozVRはタグやコンポーネントの使い方などを詳細なドキュメントにまとめています。コーディングに慣れた開発者ならそれを参照しつつ、すぐにでも独自のVRサイトを開発し始められそうです。 MozVR はTumblrやRedditといったチャンネルを使ってA-Frameで構築した作品を共有可能にしたいとしています。

 
A-Frameのサイトにはすでに14種類のサンプルが置いてあります。PCブラウザーで表示した場合は、普通に3Dオブジェクトを表示するだけですが、Oculus Riftやスマートフォンで表示した場合はデバイスの動きに合わせて向きが変わるVRサイトとして表示できます。iPhoneの場合は画面右下にあるVRゴーグルのアイコンをタップすれば、左右二分割されたVR表示に切り替えられました。

A-Frame は、Oculus Rift DK2のほか、iPhone、PCブラウザーで機能します。またAndroidも近いうちにサポート予定です。Mozilla はスマートフォンで表示する場合はGoogle Cardboardなどの使用を推奨しています。