スペシャルワンに「降伏」の二文字はない。だが、彼の言葉を聞く限り、部分的には諦めている部分もあるようだ。

チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は「おそらく我々には素晴らしいフィナーレとし、トップ4で終えることを夢見るチャンスがある。数字のうえで可能である限り、我々はトライしなければいけない」と自信も見せた。だが、チェルシーの苦戦を認め、次のようにようにも述べている。

「ボーンマス戦で敗れるまでは、4位になって12月を素晴らしい月にできると確信していた。私は正直に、前回の敗戦は思ってもいなかったことだと認めなければいけない。だが実際には、とてもうまくやっているクラブたちがおり、サポーターが慣れていない状況にしているクラブもある。現時点で3、4、5、10連勝とするのは不可能だ」

ボーンマス戦の黒星は再びモウリーニョ監督の解任という噂をもたらした。だが、指揮官は冷静を保っている。

「私にはあと3年半の契約があり、それを最後まで全うするつもりだ。それから別のクラブを率いる。私が決して行くことのないクラブもあるがね。今シーズンの悪い結果は普通じゃない。だが、どの監督にも自分の仕事をし、スタートしたことを終える可能性がある。普通じゃないのは、今起きていることだ」

チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジでモウリーニョ監督がアイドルであることは変わらない。

「みんなが私の名前を叫んでくれると、少し困惑してしまう。どんな反応をすればいいか分からないからだ」

アイドルなのは、レスター・シティのクラウディオ・ラニエリ監督も同じだ。チェルシーは14日、モウリーニョ監督が決して好むことがなく、決して評価してこなかったラニエリ監督のレスターと対戦する。だが、モウリーニョ監督はこう述べた。

「彼らは今の位置(首位)にふさわしい。2週間前、私は彼らがタイトルを獲得できるとは思わないと言った。だが、話す前にもっと考えるべきだったかもしれない。素晴らしいスタートを切って9月に首位にいるのと、12月に首位にいるのとは別物だ。まったく異なる」

「なぜ(レスターの優勝が)あり得ない? ラニエリは先月の月間最優秀監督賞を受賞したばかりだ。私はシーズン前半戦の同じ賞も彼に与えるべきだと思う。最初の6カ月に対する賞があるなら、ほかの監督はすべて彼に差をつけられているはずだ。そしてどのクラブもレスターがやっていることには差をつけられている」