ラツィオは4日のセリエA第15節でユヴェントスと対戦する。ステファノ・ピオリ監督は、ホームでのユーヴェ戦が自身の今後を大きく左右すると理解しているようだ。

「サッカーにおいて、こういう時期があるのは普通のことだ。私の周囲で起きることすべてをコントロールすることはできない。私がすべきは、選手たちのベストを引き出すために仕事をすることだけだ。仕事を続け、ラツィオを本来のレベルに戻すには、それしかない」

「ユヴェントス? 相手がどこかは問題じゃない。我々に失うものはないんだ。素晴らしいパフォーマンスをして結果を出さなければいけない。可能性は2つある。負けないために試合に臨むか、攻守ともにクオリティーを発揮し、自分たちが試合をすると信じて試合に臨むかだ。我々にある選択肢は一つだけだ。後者だよ」

ラツィオは上海でのスーペルコッパでユヴェントスに敗れている。ラツィオのシーズン前半戦すべてを左右することになった。そして前回のオリンピコでの対戦も、ユーヴェ相手に敗れた。決勝点を挙げたのは、現在ラツィオでプレーするアレッサンドロ・マトリだ。

「モチベーションにはあふれている。相手は素晴らしいチームだ。過去は興味ない。試合はそれぞれ異なるものだ。私は明日のことだけ見ている。我々には良い結果が必要なんだ」

セナド・ルリッチは前日、ジムトレーニングの際に事故で指の一部が「半切断」状態となり、緊急手術を受けた。ピオリ監督は3日朝、ルリッチを見舞っている。

「落ち着いていたよ。でも、怒っていた。予期せぬことだったからね。私は彼の幸運を祈ってきた。それほど深刻にならないことを願っている」

前節エンポリ戦後、クラブは判定への不満を口にした。

「我々は誤審の被害を受け過ぎている。自分たちが結果の責任者でありたい。だから、もっと気をつけてほしい。我々が望むのは、全員がプロとして平等にやることだけだ。エンポリ戦は少なくとも1-1のドローに終わっていたはずだよ。そうすれば、今日も違う話をしていただろう」

だが、実際はラツィオが危機にあると騒がれ、ピオリ監督は進退を問われている。スタジアムはユヴェントス戦でも半分しか埋まらないだろう。

「我々全員が昨季つくり上げたことを覚えている。物事を変えていくには、一つしか方法がない。ピッチでできるだけ良いパフォーマンスをすることだけだ」