次世代セックス・ドール用の「人工知能ヘッド」が開発中(動画あり)

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「世界一精巧なラヴドール」を約20年間つくってきた会社が、リアルな人工知能ロボットヘッドを開発中だ。VRシステム「Oculus Rift」のインターフェイスや、自宅にいないときもドールとやり取りできるアプリも開発されている。

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「世界一精巧なラヴドール」として有名な「リアルドール」を約20年間世に送り出してきたAbyss Creations社は現在、リアルな人工知能ロボットヘッドを開発中だ。既存のリアルドールの胴体に装着が可能だという。

リアルドールを知らない人のために説明すると、高価(5,000〜10,000ドル)だが非常にリアルなセックス・ドールだ。男性タイプと女性タイプがあり、ポーズをとることができる骨格と、シリコン製の肌を備えている。体重や大きさも、実際の人間とほぼ同じになるようにつくられている(ちなみにリアルドールの頭部と開口部は交換が可能だ)。

『The New York Times』紙の記事によると、Abyss Creations社のマット・マクマレン最高経営責任者(CEO)は、人工知能ロボットヘッドの開発のため、Hanson Robotics社からロボット工学の優秀な技術者を引き抜いたという。Hanson社は、実物にそっくりなアニマトロニクスの頭部を開発する企業だ。

さらに、Abyss Creations社は現在、VR用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」のインターフェイスと、自宅にいないときもドールとやり取りをできるアプリに取り組んでいる。

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動画には「シリコン製のヌード」画像が多数含まれるため、閲覧にはくれぐれもご用心。

マクマレンCEOは、1996年からこれまでの間に5,000体以上のリアルドールを販売してきたと語る。彼は、リアルな人形に20年あまり取り組んできた経験から、不気味の谷現象のことをよく理解しており、新たに開発するリアルな人形はこの谷に落ちないようにするつもりだ。

「最高の人形ではあっても、それが人形だということはわかる必要があります」とマクマレンCEOは語る。「スーパーリアリズムから十分に距離を取ることで、安全な領域にとどまることができると考えています」

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Abyss Creations社は数年前、言葉によるフィードバックと、作動装置によるロボット臀部を備えたリアルドールを発売した。しかし、おそらくは「体験」がかえって損なわれたのだろう。それらの人形はすでに第一線から引いている。

マクマレンCEOによると、AIで動くロボット・ヘッド「Realbotix」は2年以内に発売され、価格は約10,000ドルになる予定だ。すでにリアルドールをもっている人は、その頭部をRealbotixに交換できる。Abyss Creations社はその後、30,000〜60,000ドルの全身ヴァージョンに取り組む計画だ。

「ドールだけではなく、人形がもつキャラクターにも愛着をもってもらえるようにしたいと考えています。この存在に、愛のようなものを抱いてもらうために」

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