トヨタ自動車の渡辺捷昭社長(資料写真:吉川忠行)

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トヨタ自動車<7203>は22日、グループ全体での2006年の国内販売が、前年比1%増の238万台になる見通しと発表した。この結果、子会社のダイハツ工業<7262>と日野自動車<7205>を含むトヨタグループが握る国内販売のシェアは40%超、トヨタ単独でも30%程度のシェアとなる見込みだ。

 トヨタの国内販売台数は前年と同水準の171万台となるもよう。07年の国内販売については、トヨタ単独ではほぼ横ばいの172万台で、子会社と合わせると前年比1%増の239万台程度の販売を見込んでいる。

 世界販売については、海外でセダン「カムリ」やSUV「RAV4」が好調だった北米を始め、欧州や新興市場でも台数を伸ばしたことが奏功し、同9%増の791万台となる見通し。07年については、低燃費車を中心に北米やアジアなどが引き続き好調に推移すると見込んでおり、9年連続で前年を上回る同6%増の840万台、グループ全体では同6%増の934万台を計画している。

 日本自動車工業会が21日に発表した国内販売需要見通しによると、06年の四輪車の総需要は前年比1.9%減の574万3000台。普通・小型乗用車は前年比6.4%ダウンの314万5000台、ガソリン高を背景に販売台数を伸ばした軽乗用車は、同8.1%アップの150万台となる見込み。

 自工会は、07年は個人消費の回復や燃料価格の落ち着きから軽へのシフトが一段落すると見ているため、普通・小型乗用車は、前年比0.2%増の315万台、軽乗用車は、同1.1%減の148万3000台を見込んでいる。【了】