塀の中の生活・・・自由のない、苛酷な獄中生活を送る受刑者たちにとって唯一の楽しみと言えば「ごはんの時間」ではないだろうか。果たして刑務所のごはんってどんなメニューが出るんでしょう? 経験したこともないし、経験者が身近にいても聞きづらい・・・でもちょっと知りたいと思いませんか? そんな“ムショ”の食生活について、元受刑者が質問に答えているという掲示板を発見。

「刑務所のメシってどんなの?」というスレッドを見ると、まずそのメニューの豪華さにびっくり! 地域によって若干メニューの内容が変わるとはいうが、カレーにとんかつ、なんと焼肉まで出るうえに、おやつにはアイスクリームやプリンまで!というのだ。

さらに、労役といっても人によっては運動量が少ないため入所前より太って出てくる、なんてこともあるそう。拘置所や刑務所でごはんのグレードが特別違うことはないが、刑務所では滅多に甘いものが食べられないため、定期的に行われる「集会」でもらえるお菓子を食べるのが、至福の時間なんだとか。一方、拘置所では中にある売店でお菓子が売られているので、お金さえあれば好きなだけ食べられる、ということらしい。

拘置所、刑務所合わせて3ヶ所を渡り歩いた経験を持ち、半年前に出所したばかりのBさんに、獄中の食生活の思い出を語ってもらった。

「刑務所によって、食事にも地域性が出るんです。例えば、静岡だったら練り物が有名なのでごはんにおでんがでたり、川越の少年刑務所では川越名物の芋羊羹なんかもでたりするんですよ。おそらくメニューは5〜60種類くらいあると思いますが、一番おいしかったのはキムチチゲかなぁ〜・・・」(元受刑者 Bさん)

え〜っ!! キムチチゲなんかも出るの!? しかも、受刑者の年齢層によっても食事内容は変わるそうで、25歳以下の少年刑務所では食べ盛りの男子が好きな肉系や揚げ物などが増えるそう。どの刑務所にも「パンの日」があって、メニューはコッペパン・おしるこ・マーガリン・ジャムといった内容。甘いものが食べれるこの日は、みんなの楽しみのひとつで「コッペパンをちぎっておしるこにつけて食べる」というのが主流の食べ方なんだとか。

服役中に問題を起こしたり、規則を破ったりするとお菓子がもらえなくなったりと、「食べ物」は刑務所内の治安を守る重大な役目があるようだ。

しかし、「堀の外で食べる飯が1番!」(同)・・・やっぱりそうですよね!(坂井あやの/verb)

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