人の一生は儚い。生きるためにあくせくはたらいて、気がつけば初老にさしかかってしまった。いったい私は何のために生きているんだろうと、一度くらいは思った人は多いだろう。そこで、できる範囲内で人生を楽しもう、と思える人は健全である。なかには悠久の大義にいきなければ、と思って錯覚してしまう人もいる。それで、国家のために、会社のために、あるいは思想のために、命をかけようなんてことを本気で考える人があらわれる