猫と言えば、もちろん愛苦しい姿を想像するだろう。その一方で、犬に躾をするようにこちらから命令しても気にせず、ふらりと気が向けばあさっての方向に行ってしまい、場合によっては飼い主の家さえ出て行ってしまうけれどひょっこりと帰ってきたりもする――猫とはこんな風に気まぐれにあっちこっちを動き回り、だけど結局飼い主のもとに戻ってくる。飼い主を鬱陶しくそっぽを向きながら、いつの間にか布団の中に入って一緒に寝て