シーズン半ばの現在9位と上位を狙う位置につけているブンデス・リーガのアイントラハト・フランクフルトだが、独メディア<ビルド>がチームを牽引する2人の日本代表プレイヤー、長谷部誠選手と乾貴士選手を特集し「長谷部と乾がまだまだ使える選手であることを証明」という見出しでインタビューを交え紹介している。

この記事は、シーズン前半の不調から「一人の選手は2部に格下げ、もう一人はフランクフルトを去る一歩手前だった」というショッキングな書き出しからスタートする。

乾選手はシーズン当初から調子を取り戻した経緯を「W杯のメンバーに選出されなかったことがショックで、その後のモチベーションに影響を与えた。フランクフルトの監督交代はとても重要なことだったし、新しい日本人のチームメートも助けてくれた」と語り、ドイツ語が苦手な乾選手を長谷部選手がサポートしたエピソードも披露している。

実際、乾選手は前監督の指揮下でのパフォーマンス不足でほぼ戦力外扱いだったが、トーマス・シャーフ現監督が就任してからは「監督と僕はコミュニケーション面でとても良くなった」とコメントしており、その後の1ゴール2アシストの結果にも繋がったという。

もう一人の日本人プレイヤー長谷部選手に関しては、0ゴール0アシストという成績以上に守備への統率力などが評価されている。昨シーズンのニュルンベルグでの降格や負傷、ワールドカップでの不振などを経て、本人も「攻撃面でももっと貢献できると思うし、14試合でチームが21ポイントを獲得したシーズン前半は上々の出来だと思う」と自信を伺わせている。

記事の最後では、今夏フランクフルトに移籍した長谷部選手が「ヨーロッパリーグ進出」を目的に掲げ、この記者に笑われたことを想いだしたのか「言った通りになったでしょ? フランクフルトが上位争いするって」と笑顔で語ったことなども記されている。