中国メディア・金陵晩報は19日、南京航空航天大学の博士生からなる研究グループが4年の歳月をかけて「軽量化」をテーマにした飛行機の開発に取り組んだところ、「ステルス性」を有する飛行機が出来上がり、同大学から表彰されたと報じた。

 記事は、同大学の「イノベーション賞」授賞式が18日に行われ、同大学の学生からなる2つの研究グループが同時に大賞を受賞し、それぞれ賞金10万元(約175万円)を獲得したと紹介。

 そのうち、博士課程2年生の杜海さんが中心となった研究グループは「いかにして飛行機をより軽量化するか」というテーマで約4年間研究を実施し、その結果完成させたプラズマを用いる飛行機「紫電」はそのプラズマ技術を応用することによってステルス性を有して飛行させることに成功したと伝えた。この技術は現在、世界をリードする水準にあるという。

 杜さんは「プラズマを使うことで生じる作用により、飛行機の上昇力を高め、将来的には更なる軽量化だけでなく、発生したプラズマによってステルス性を得ることができる」などと説明するとともに、将来的には軍用、民用いずれの飛行機の機能向上につながるとコメントした。(編集担当:今関忠馬)