バジャドリー戦での3−0という快勝は心配だ。アトレティコ・マドリーが危機にあると思っていた人は、再考しなければいけない。ディエゴ・シメオネ監督が率いる彼らは生きており、精力的だ。ストライカーたちは輝きを取り戻した。つまり…ミラン次第ということだ。

ミランは19日、アトレティコとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグを迎える。彼らにとって今季最も大事な対戦だ。だがその大事な試合で、クラレンス・セードルフ監督はMFカカーとDFクリスティアン・サパタを失う恐れがある。彼らはジムでの別メニュー調整に終わったのだ。

カカーはリーグ前節ボローニャ戦で右足首を軽く捻っている。サパタはウォームアップ中に左ももの筋肉疲労を訴えた。長く離脱していたサパタの方がより心配されている。それでも、メディカルスタッフは楽観的だ。特にカカーは、「水曜の試合にはいるよ」と回復を確信している。

セードルフ監督はアトレティコとのファーストレグで、サリー・ムンタリとリッカルド・モントリーヴォを出場停止で失っている。さらに、ステファン・エル・シャーラウィ、ヴァルテル・ビルサ、ロビーニョ、ブライアン・クリスタンテが負傷中。本田圭佑はCLに出場できない。中盤から前線に欠けて、8人不在ということだ。

もしもカカーとサパタが出場できないということになれば、セードルフ監督はがらっとチームを変えなければいけない。

守備ではDFダニエレ・ボネーラがDFアディル・ラミの隣に戻るだろう。サイドは右にイニャツィオ・アバーテ、左にマッティア・デ・シリオ。あるいは、左はウルビー・エマヌエルソンかもしれない。中盤はマイケル・エッシェンとナイジェル・デ・ヨングのコンビ。これはそれ以外に選択肢がない。

2列目はアンドレア・ポーリが入る可能性もある。ジャンパオロ・パッツィーニをワントップとし、マリオ・バロテッリとアデル・ターラブがポーリと2列目を組む形だ。

4-2-3-1のフォーメーションに関しては、議論されることもない。セードルフ監督はこの点に関して絶対の考えだ。おそらくは、カルロ・アンチェロッティ監督時代の4-3-1-2の方がより適しているだろうが。