日清製粉グループ本社と丸紅は29日、トルコ最大のパスタメーカーNuh’un Ankara Makarnasiとパスタ等の製造・販売の合弁事業を開始することで合意したと発表した。

 両社によると、合弁会社の名称はNisshin Seifun Turkey Makarna Ve Gida Sanayi Ve Ticaret A.S. で、資本金は約23億6,300万円。出資比率は、日清フーズが48%、日清製粉グループ本社が3%、丸紅が25%、Nuh’un Ankaraが24%。

 日清製粉グループの日清フーズは、これまで国内・米国を拠点にパスタの生産を行ってきた。今回の合弁事業でトルコに第三の生産拠点を構えることで、グループの中核であるパスタ事業を一層強固なものにするという。

 また、合弁会社を拠点として、ヨーロッパやアジア、アフリカなど海外マーケットに対するパスタ製品の販売も推進する。

 一方、今回の合弁会社の工場稼働に伴って、国内の乾物パスタ生産拠点の一つであるマ・マーマカロニ神戸工場の生産は停止する。

 丸紅は、今回の合弁事業でトルコでの食品製造事業に参入し、世界各国の市場でのパスタ製品の販売を推進するという。