昨年4月にスタートした「東京ディズニーリゾート30周年"ザ・ハピネス・イヤー"」が、3月20日にいよいよフィナーレを迎えます。さまざまなハピネスを生み出してきた30週年記念イベントも、気づけばフィナーレまで残りわずか。もう一度行きたい人、まだ行っていない人ともに、今すぐスケジュールを調整したいところです。

そんなディズニーランドですが、電車で行く際に利用するのがJR「舞浜駅」。ディズニーファンにお馴染みの同駅は、実はディズニーランドのために作られたもので、舞浜という地名もその時にできました。つまり、舞浜という地名は、昔からあったわけではないのです。

駅名は、もともとは「東京ディズニーランド前駅」と名付けられる予定でした。しかし、東京ディズニーランド側からOKが出なかったために実現しなかったと、書籍『地図の読み方大辞典』で明かされています。その理由とは、ディズニーランドの名のつく駅やその周辺が美観を損ねるものとなった場合には、ディズニーランド自体の印象も悪くなるから。

「私はディズニーランドが、幸福を感じてもらえる場所、大人も子供も、ともに生命の驚異や冒険を体験し、楽しい思い出を作ってもらえるような場所であってほしいと願っています」

これは、ウォルト・ディズニーの言葉。ファミリー・エンターテイメントの実現のために、少しの妥協も許さないのが、ディズニーの基本姿勢なのです。

では、なぜ「舞浜」という名称になったのでしょうか。JRが新駅名を考える際にヒントとなったのが、アメリカのウォルト・ディズニー・ワールドのあるフロリダ州です。

フロリダには、世界的に有名なマイアミビーチがある。そのマイアミビーチの雰囲気にあやかろうと、『マイアミの浜辺』=『舞浜』という言葉を作り出したのだ。『マイハマ』という音なら、外国人にも覚えてもらいやすいという読みもあった」(『地図の読み方大辞典』より)

舞浜駅周辺で椰子の並木道を見かけるのも、本場マイアミの浜辺をイメージしてのこと。ディズニーランドのアトラクション待ちの間に話せそうな小ネタでした。



『世界で一番おもしろい地図の読み方大事典』
 著者:
 出版社:青春出版社
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