冬のレジャーでスマホが水没?防水スマホの落とし穴 結露の注意と防止策

写真拡大

防水や防塵性能に対応したスマートフォン(スマホ)やタブレットは、珍しくなくなりました。防水性能といえば、海やプールといった夏のイメージが強いですが、この時期、ウィンタースポーツなど冬の行楽を楽しむ上でも活用できます。

しかし、この防水スマホを冬の行楽地で利用するには落とし穴があります。それは、温度差によって発生する「結露」です。


○防水スマホなのに水没する?
室内の温度と外気の温度の差が大きい際、空気中の水蒸気が水に変わる結露は、湿度が高くなる梅雨など日常でも発生する現象ですが、外気温が下がり室内が暖房で暖められる冬にも多く発生します。

結露は、電子機器の温度より室温が15度以上高い場合に発生する可能性が高くなります。つまり、スマホをゲレンデなどの外気が5度以下の屋外で利用した後、湿度の高い20度以上の室内に急に入るとスマホの内側にも結露が発生することがあるわけです。

防水スマホは、“外部からの水の浸入を防ぐ”ことができます。しかし、結露はスマホの外側だけなく、内側でも発生します。スマホ内側の結露は、内部の空気に含まれている水蒸気が水に変化するので、スマホの防水機能では防ぎきれません。また、防水スマホ本体は基本的に密封状態のため、結露した場合、本体内の水分は逃げる場所がないという点もポイントです。


○スマホ結露の防止対策
外気温が低い場所やゲレンデなどにスマホを持ち出さないのが良いのですが、それではいざという時に連絡も取れなくなってしまいます。

では、スマホを結露から守るためにはどうしたら良いのでしょうか。

1.スマホを内ポケットやポーチに入れて冷やさない
外気の中で使用する場合、使用後にポケットやポーチ、バッグなどに入れ、体温で暖めることで、室内などに持ち込む際にスマホと室内の温度差を小さくすれば結露を防げます。

2.冷え切ったスマホをいきなり室内に持ち込まない
スマホ本体が外気温まで下がってしまった場合は、玄関など気温や湿度が高くない場所にしばらく置いて温度調整をすると結露を防ぐことができます。


○ゲレンデや温泉だけではない日常での注意
冬の結露はウィンタースポーツや温泉などの寒冷地だけでなく、日常で発生する場合もあります。

暖房が効いた満員電車の乗降や自宅や職場などの出入りなどにおいて、スマホ本体が外気温まで下がるケースがあります。特に手袋などをしてスマホを持ち歩いた後、室内に入る場合は注意が必要です。

日常の移動時では、スマホ本体をポケットやポーチ、カバンなどに収納して外気温まで下げないよう注意しましょう。

万一、結露が発生してスマホが故障した場合、例え防水スマホであったとしても水没扱いで修理不可能となってしまうので普段から少し注意して、大切なスマホを結露から守りましょう。

スマホやデジカメで防水・防塵性能を表すIPXって何?(livedoor)
旅行や出張に必須!?スマホやタブレットが便利に使える「モバイルお出かけセット」のススメ(livedoor)