ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督は、将来的にインテルを率いる可能性を排除しなかった。29日、同監督は次のように話している。

「ウルトラスのような監督というレッテルには、もう耐えられない。私はプロフェッショナルであり、率いるチームのファンなんだ。ユヴェントスのベンチでやっていることは、アレッツォ、バーリ、アタランタでもやってきた。私はユーヴェのファンであり、ユーヴェの指揮官だ。だが、いつかミランやインテルを率いることがあるなら、同じことだよ。絶対にないということはない。私はプロなんだ」

これに対し、30日の直接対決でスタジアムに到着したインテルのマッシモ・モラッティ会長は、試合前に「コンテは賢いことを言った。監督には多くのチームで仕事をする可能性がある」と述べた。一方、ユヴェントスのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)は、モラッティ会長の発言に対し、このようにコメントしている。

「コンテとクラブの関係が穏やかであることをはっきりさせておきたい。彼の退団を推測するような亀裂はまったくないんだ。我々は一緒に、まだ重要な何かを勝ちたいと望んでいる。特に彼はそう望んでいる。だから、その条件はそろっていると思うよ。我々全員の希望、願いは、コンテが数年どころか、もっともっと長く前進できることだ」

「契約延長? 監督とフロントの間では、契約に関することは二次的なものだよ。大事なのは合意していることだ。今のコンテには契約がある。我々は彼のクオリティーと、ここまでの結果を評価している。そこに金銭的な面を持ち出すのは正しいことじゃない」

試合前に冷静だったモラッティ会長だが、敗北を喫した後はややその冷静がなくなり、「ドローがより正しい結果だったことは確かだ」とコメントしている。同会長は「(アントニオ・)カッサーノに対するPKがあったのは確かだ。だが、主審がそれを取らなかったのなら、ここで文句を言っても仕方のないことだろう」とつけ加えた。