中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本人の目に中国はどう映っているのか?」というスレッドが立てられた。スレ主の質問に対して、中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられたが、大半を占めたのはネガティブな意見であった。

・「ルールを守らなくて傲慢(ごうまん)だと思っているんじゃないかな」・「中国人は政府に洗脳されて可哀想」・「どこでも痰を吐く、ゴミのポイ捨てをする、口汚い、中国人同士で足を引っ張り合う、民度が低い」

 など、自虐的なコメントが多く寄せられた。

 時代によってイメージが違うという意見もあり、「ほとんどの日本人は古代中国を尊敬しているが、現代中国を蔑視(べっし)している」というコメントがあった。事実、中国の歴史に興味を持っている日本人も多く、紙や羅針盤、火薬、印刷術などといった偉大な4大発明や、数々の偉人に素直に敬服している日本人も少なくないと思われる。

 ほかにも、「中国文化を非常に愛しているが、文化大革命で滅んでしまい惜しいと思っている。そして某党が大嫌い」、「過去の印象はカンフー、自転車、ラーメン、チャイナドレス、パンダだろうな」などのコメントがあったが、どれも遠からずという感じだ。

 一方、「強大、金持ち、善良。骨の髄まで染み込んだ物は簡単には消えないよ」、「土地が広くて資源が豊富」など、ポジティブな意見も散見されたが、「日本人は中国のことに関心はないよ」というユーザーもいたが、これが一番的を射たコメントかもしれない。

 日本で報じられる中国関連のニュースといえば、尖閣諸島(中国名:釣魚島)絡みの対立や、椅子やバキュームカーの爆発をはじめとする日本では考えられない珍事件のほか、著しい成長を続ける経済関連が中心だろう。

 中国全体を捉えた報道はなかなか難しいが、当スレッドで寄せられた意見を見れば、中国人たちは意外と自分たちを客観的に見ていると言えるのではないだろうか。(編集担当:畠山栄)