「AKB48リクエストアワー」の最終日に参加していた大堀恵が、舞台裏でAKB48のあるメンバーから泣きつかれたことをブログで明かしている。元AKB48でもある大堀は、今でも現役メンバーからの信頼が厚い。腕の中で泣きじゃくる、あるメンバーを抱きしめながら大堀は「心のよりどころはあるの?」と声をかけたという。

1月24日から27日まで行われた「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100」の最終日。18位にランクインしたのは、解散したSDN48の名曲「孤独なランナー」だった。久々にSDN48がそろいステージに立ったその日、舞台裏で大堀恵の姿を見つけたAKB48のメンバーが涙を流した。2月1日の『大堀恵の「受粉計画」今夜は、どうかしらぁ?』では、その出来事と共にAKB48の見えない苦悩を綴っている。

そのメンバーは大堀の姿を探していたようだ。突然泣き出した彼女に驚きながらも抱きしめた大堀は「メイクの心配もありましたが、本番まで時間もあったので気が済むまで泣かせてあげようと思いました」と明かす。

AKB48の2期生として旧チームKに所属、途中でSDN48へ異動した大堀はAKB48がブレイクする前からメンバーと関わってきた。OGとして大堀は今の彼女たちについて「AKB48のメンバーは本当に懸命に生きています」、「メンバーの数の分だけ、それぞれが一つの物語であります」とその努力や苦労を表現した。

大堀は「彼女たちの背中には、目には見えないたくさんの人の夢を背負っているのです。時には、背負いきれない時もあるのでしょう」と腕の中で泣く彼女の姿にAKB48メンバーたちの胸のうちを思いやる。そして、泣きじゃくるそのメンバーに「心のよりどころはあるの?」と声をかけたところ、「ない」と言われたのだ。きっぱりと「ない」と答えた彼女の心中から、大堀は自分ができる役割を確信したのである。

大堀恵は「これからも頑張っている人を支えていきたいです」と「心のよりどころ」となることを決意するが、彼女も卒業した身なのでAKB48と接する時間は限られている。100人を超える10代や20代前半の女子が集まるだけに「心のよりどころ」を必要とする局面も多いだろう。今後のAKB48グループの成長にも関わる課題といえそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)