日本の情報を発信する米国のブログ「tofugu」では、米国人男性が抵抗がある日本食について記している。

 筆者は、日本には欧米人にとって風変わりと思える食べ物がたくさんあり、グローバル化によって見たことがないエキゾチックな食品が世界に広がっていると記している。例えば、刺身は日本で大きな市場となっている。そして、海外でも百科事典として知られるオックスフォード辞典にも載っているほど、人気がある。さらに評判は良くないが、納豆やフグでさえ日本国外で有名だという。

 そうなると、もはや風変わりな食品の定義が分からないと筆者は語る。言い換えれば、どうしても受け入れられない未知の日本食はあるのだろうかと疑問を投げかけている。もし食べた魚が口の中でむずむずし、食べている魚にじっと見られているとすればどうだろうかと語る。日本には「活け造り」や「踊り食い」など、生きた魚の刺身を食べる習慣があると紹介。

 「活け造り」は、シェフの技術だけではなく、魚の新鮮さを見せる料理だと説明。調理方法は、シェフが慎重に選んだ魚の頭を強打し、魚の意識が薄れているところをすばやく手際よくおろす。魚肉は刺身にするが、本体の魚はまだ動いている状態だと驚いた様子を伝えている。

 さらに「踊り食い」は、生きている状態の魚を食べると伝えている。白魚(しらうお)やハゼなどを生きたまま、酢や醤油(しょうゆ)で味付けして飲み込む食べ方もあると紹介。生なので寄生虫による感染の危険性があるが、新鮮に違いないとつづっている。

 筆者が最も驚いた食べ物は白子(しらこ)だという。魚類の精巣で、タラやアンコウの白子はごちそうだと考えられていると解説。もちろん人々は毎日食べているわけでもないし、すべての日本人が好きな料理でもないとしながらも、やはり食べたくない日本食もあると締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)