フィオレンティーナでチームから外され、セルビア代表からも追いやられた。MFアデム・リャイッチの問題は続いている。デリオ・ロッシ監督の解任につながったベンチでの争いに続いて、同選手はセルビア代表のシニシャ・ミハイロビッチ監督からもキャンプ地から遠ざけられたのだ。

理由は何だったのだろうか? 26日に行われたスペイン代表との国際親善試合で、試合前にセルビア国歌を歌うことを拒否したからだ。かつてローマ、サンプドリア、ラツィオ、インテルに所属し、セルビア代表として就任したばかりのミハイロビッチ監督は、すべての選手に対して行動規範に関する署名をさせていた。

セルビアサッカー連盟は「試合前にセルビア国歌を歌うことは、リャイッチもサインをして受け入れた規範の一つ」と発表している。ミハイロビッチ監督は27日に選手と話し合い、リャイッチは指揮官に「個人的な理由」から歌わなかったと説明したようだ。リャイッチはコソボ自治州との境にあるサンジャカードにルーツを持つ。大半の人がイスラム教徒で、リャイッチ自身もイスラム教徒だ。

いずれにしても、サッカー連盟は「立場を変え、好調であることを示せば、彼は再び招集され得る」と、今回代表から外れたことで、リャイッチに対する扉が永遠に閉ざされたわけではないと強調している。