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昨日5月21日、新宿・ネイキッドロフトのトークイベント『ロッテルダム』に行ってきた。


ゲストは、 お笑い芸人・井上マー氏( @inouemah )、ライター・木崎伸也氏( @skizaki )、 ホンダロックSCサポーター・ロック総統氏( @locksoutou )。一体どこで混じり合うの? という濃すぎるトーク陣。


木崎氏の、本田選手や香川選手の取材裏話はとても興味深く拝聴した。中身が中身だけに、とてもここでは書けない。つぶやきも、USTもご法度なのはやむを得まい。


ロック総統のサッカー愛が羨ましい。総統は、電撃ネットワークの元メンバーで、JFLのホンダ・ロックSCのカリスマサポーター。


検索すると動画が出てくる、出てくる。ちなみにイベントでもこのお姿で颯爽と登場。





宮崎の「ホンダロック」ってクラブ名は、音楽の「ROCK」じゃなくて鍵の「LOCK」。ホンダ車の鍵を作る会社名って意外と知られていない。現在、ホンダロックは、JFLで1分11敗、ダントツの最下位爆進中。


下部リーグのクラブを全力で応援する姿は、とてもカッコいい。時に野次ったり、相手サポに殴り込みにいく。そんな野蛮そうな行動すら笑いに変えてコミカルにすら映る。


総統は、ホンダロックの社員にまでなってしまう程の力のいれよう(現在は全く違うお仕事をされているとのこと)。


「ゴールの鍵は自社製品」

うまいっ!


「バリ取り3年、オペ8年」

ホンダ車の鍵を作るラインの工程の名言。会場の笑いをイッキに誘う。ロック総統から飛び出すひとつ一つの言葉が沁みる。


「(上位リーグに)上がることが全てではない価値観もある」

勝利至上主義ではない、斬新なサッカー観。地域ごと、サッカーごと全てひっくるめてゆるゆる、グダグタと愛する姿勢。身体からスーッと力が抜けていく。


「10年連続得点王」

どんだけの選手ですか?www wikiってみた。


西 眞一(にし しんいち)。九州サッカーリーグ「ヴォルカ鹿児島」に所属していた元選手。九州サッカーリーグとは、日本全国に9つある地域リーグのひとつであり、日本サッカーのリーグ構成において4部に相当。


在籍した13シーズンで266得点を挙げ、合計9度得点王となった。266得点は呂比須ワグナーの206得点をしのぎ、日本の公式サッカーリーグにおける最多通算得点記録である(wiki)。地域リーグ発でこんな偉大な記録があるんですね。


トークの中で、水と油のゲストの方々が唯一シンクロした言葉「日本のサッカーに『笑い』の要素が少ない」。確かに、ファンは、コアである程ガチで観戦、応援し、語る。相手チームや選手を侮辱するのは良くないが、ウィットで包み込み、ゆるやかなサッカーの楽しみ方もアリなんだ、と共感。


作られた感がない、自然発生的なスタジアムの観戦風景。牧歌的ながらも真底、サッカーが好きな輩がそこに集まる。


日本サッカーの奥深さ、裾野の広さを垣間見た気がした。一度、JFLのスタジアムに足を運びたくなった。町田ゼルビアのホームスタジアムにある、今季限りの仮設棟も是非観ておきたい。


欧州チャンピオンズ・リーグ決勝の話から地域リーグの話まで、水と油のトークイベント。国内外のサッカーシーンのメインストリートを取材する木崎氏の、ロック総統に送る冷めた視線。シュールだが、どこか「サッカーファミリー」同士で尊重し合っているような空気が微笑ましかった。「目からウロコでした」との言葉が印象的。「ボランチ」として笑いで二人を操る井上マー氏の絶妙な舵取りもお見事!


このトークイベントの続編があれば是非また行きたい。今後、ロック総統のつぶやきやUSTも要注目やな。






おわり