「品質に問題がある」として回収された中国の高速鉄道車両「CRH380BL」系(写真)が16日、再び現場に投入されることになった。製造した中国北車集団の関係者は「問題はすべて解決された。すでに試運転も行った」と説明した。中国新聞社は同系車両を「ドイツのシーメンスの技術にもとづいた車両」などと説明した。

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 「品質に問題がある」として回収された中国の高速鉄道車両「CRH380BL」系(写真)が16日、再び現場に投入されることになった。製造した中国北車集団の関係者は「問題はすべて解決された。すでに試運転も行った」と説明した。中国新聞社は同系車両を「ドイツのシーメンスの技術にもとづいた車両」などと説明した。中国新聞社が報じた。

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 「CRH380BL」系は車軸過熱警報の異常作動、パンタグラフの異常引き下げ、動力喪失などの故障が相次いだ。故障の多くは組み立てではなく部品が原因だった。運行の現場では修理や不良部品の検出が難しいとして、中国北車集団は製造会社である同系車両54編成をすべて回収し、修理していた。

 中国新聞社は「ドイツのシーメンスの技術にもとづき、改良・刷新した車両」などと説明した。

 同系車両は北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の主力車両の1つであり、同路線では車両不足のため、それまでの1日88往復を66往復に減らさざるをえなくなった。

 ただし、京滬高速鉄道はもともと乗車率が低く、10月1日の国慶節(建国記念日)に始まる大型連休以外では、乗車券が売り切れるなどの事態は起きなかった。

 「CRH380BL」系車両は16日に再び、京滬高速鉄道などでの営業運転に投入される。ただし、同路線における運転本数を再び増やすかどうかは、不明だ。(編集担当:如月隼人)