Flash・AIR・HTML5・Androidアプリまで動く!新OS「MeeGo」とは?【プロに学ぶ67WS通信】
こんにちは。ロクナナワークショップの佐々木です。

モバイルの世界では相変わらず、多くのファンの支持を得るiPhoneとそれを追い上げるAndroidがNewsを賑わせていますが、新しいOS「MeeGo(ミーゴ)」なんてものがあるのはご存知でしょうか?Androidの異母兄弟とも言える最新のモバイルOSをご紹介します。

■「MeeGo」とはいったい?
MeeGo はインテルとノキアがそれぞれ先導していたモバイル向けOSをひとつに統合して開発がスタートされた新しいOSで、今年5月にリリースされました。

まだ産まれたばかりのv1.0ですが、すでにHTML5やAdobe Flash / AIRに対応しており、完成度の高さが伺えます。さらにMeeGoはAndroidと同じくLinuxをベースに作られているのでAndroidアプリと互換性があり、MeeGo上で動作させることも可能だと言われています!

■「MeeGo」の敵はやはりGoogleのAndroid?
「AndroidでできることはMeeGoでもできる」というだけでは、やはりMeeGoがAndroidに打ち勝つことは難しいでしょう。しかし、MeeGoにしかできないこともあるのです。

MeeGo が誕生するまで、インテルは「Moblin」、ノキアは「Maemo」をそれぞれ開発していました。MoblinはAtomプロセッサに最適化されたモバイル向けLinuxとしてプロジェクトが開始し、MaemoはAndroidでも対応しているARMアーキテクチャに基づくプロセッサに対応していたため、MeeGoはその両方のプロセッサに対応しています。

スマートフォンはもちろんAtomを搭載したネットブックやテレビなど、さまざまなデバイスに柔軟に対応できることは、現在のAndroidではまだできていないことです。
スマートフォンの分野でAndroidに勝てなくても、他のデバイスでAndroidからシェアを奪うことは十分に考えられることだと思います!

■世界初!MeeGoタブレット!
つい先月にドイツで世界初となるMeeGoタブレット「WeTab」が発売されました。CPUはAndroidでは搭載不可能な1.66GHzのAtomを採用するなど、かなり高スペックとなっています。

こちらの動画をみると、WeTab上でAndroidが起動しており、かなり軽快に動作しているように見えます。

■MeeGoとAndroid

今回はMeeGoの紹介をしてきました。ノキアはまだAndroidの製品化計画を発表していないことから、MeeGoに力を入れてくるのではないかと思われます。果たしてMeeGoはAndroidに追いつくことができるのか?iPhone VS Android だけでなく、Android VS MeeGo にも目が離せませんね。

ちなみにロクナナワークショップでは、「Adobe AIR for Android」をつかってAndroidネイティブアプリ開発するセミナーイベント「古堅真彦のAIR for Androidインタラクティブデザイン」を開催します。

先週7日に米アドビシステムズ社から「Adobe AIR for Android」プラットフォームがAndroidマーケットに公開され、Flash Professional CS5でActionScript 3.0を使ってAndroidアプリが開発できるようになりました。コンテンツ開発者にはこちらも目が離せません。

MeeGo
古堅真彦のAIR for Androidインタラクティブデザイン
ロクナナワークショップ

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