各国代表の試合も終わり、11日からセリエAが再開される。約2週間に渡って中断されたリーグ戦の再開で、最も注目が集まるのはチェゼーナの試合だろう。この一戦で、マーケット終盤に大型補強を実現したミランが“デビュー”するからだ。ズラタン・イブラヒモビッチの復帰、ロビーニョのデビュー、そして戦術はどうなるのか…。11日になれば、より詳細が分かるはずだ。

ただし、リーグ第2節に向けて改革が見られたのはミランだけではない。ミランの試合と同時刻、カリアリではクラウディオ・ラニエリ監督率いるローマが、マーケット最終日に獲得したFWマルコ・ボッリエッロとともに姿を現す。ラニエリ監督にとっても、選手をチョイスすべき時期が来たのだ。フランチェスコ・トッティとボッリエッロ、ジェレミー・メネスとミルコ・ヴチニッチの4人を同時起用するのだろうか? そして12日には、バーリとの開幕戦の失敗を忘れるべく、おそらくは最も第2節の開催を待ちわびたユヴェントスが登場する。ユーヴェはMFアルベルト・アクイラーニの準備が都となっているはずだ。

これらのチームは、それぞれ王者インテルの試合結果を知った状態で試合に向かうこととなる。インテルにはニューフェイスがいないが、その“見栄え”は新しいはずだ。ラファエル・ベニテス監督の仕事は進行中で、プレー内容に関する改善の兆しが見られるか、注目されるところだ。

決して簡単なことではないだろう。ベニテス監督はこの数日、多くの選手を指揮することができなかったからだ。15人の選手が代表戦を戦っていたからである。特にシーズンのこの時期、足はまだ安定しておらず、過密日程が少し左右することもあり得るだろう。疲労を感じている選手、大陸間の長距離移動を強いられ、チーム合流が遅い選手たちもいるからだ。