韓国農協の「サイバー農協独島」サイト

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15日、韓国は65回目の光復節(日本の植民地支配からの解放記念日)を迎えた。李明博大統領が出席した光化門前の解放記念式典のほか、全国各地で集会が開かれた。10日には日本政府がおわびと反省を盛り込んだ首相談話を発表したこともあり、韓国国内では光復節の喜びとともに、日本に歴史問題についてさらなる取り組みを期待する声が高まっている。

中でも竹島(韓国名:独島)問題については、改めて「韓国固有の領土」であることを主張する動きが活発化しているようだ。ネットには、通信会社、銀行、農協などさまざまな企業が、光復節に合わせた竹島キャンペーンを実施している。

例えば、韓国のSKテレコムの場合、韓国のKBS放送と共同開発したアンドロイド用の、竹島(韓国名:独島)アプリ「独島ライブ」を、13日からサービスを開始した。KBSニュースのオンラインデーターベースや、独島研究所のウェブページ(www.dokdohistory.com)、サイバー独島(www.dokdo.go.kr)にアクセスでき、ユーザーはいつでもどこでも、竹島の歴史や、観光名所、自生する動植物について検索することができる。

HDパノラマライブ映像を通じて竹島のライブ映像を見ることができ、竹島の名誉住民に登録することも可能だ。住民になると、サイバー住民番号やサイバー住所が記載された「サイバー独島住民証」が発行されるそうで、SKテレコムは抽選で15人を、竹島に招待するイベントも行っている。

3月に「サイバー農協独島」サイトをオープンさせた農協の場合、光復節を記念したさまざまなイベントを企画している。その内のひとつでは、竹島に自生する10種類の野草など30種類のアイテムを使い、自分だけの竹島をデザインしたり、それを背景画面に使えたりするものだという。

大邱(テグ)銀行は「独島の愛、e-太極旗キャンペーン」を実施。専用サイト(www.doksamo.co.kr)に掲載されている竹島を背景にした太極旗映像のうち、好きな映像を携帯電話にダウンロードできる。

韓国による竹島の実行支配が続く中、韓国政府や企業による国民への広報活動はますます盛んになりそうな気配である。ひとつひとつは小さくとも、将来、日本にどんな影響をもたらすことになるか分からない。


参照:SKT、Tストアに「独島アプリお目見え」 - etnews
参照:大邱銀行、独島の愛、e-太極旗キャンペーン - 聯合ニュース
参照:農協、光復節に合わせ「サイバー農協独島サイト」 - マネートゥデイ

(文:林由美)

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