9日のセリエA第37節でカリアリに2−1と勝利したローマ。ホームゲーム最終節はファンに予想以上の満足感をもたらした。試合後は全員が笑い、勝利を祝い、グラウンドを一周して、拍手が送られている。

2得点でチームを勝利に導いたキャプテンのFWフランチェスコ・トッティは、自身を支えてくれたサポーターにブログで感謝の意を伝えている。

「ドッピエッタ(2得点)は僕をそばで支えてくれたすべての人に捧げるよ。これで最後の勝負となった。オレたちは信じ続けるよ。今日のオリンピコ(本拠地)は本当に最高だった。オレにとっては本当に難しい時だったけど、そのオレに対してあんなに愛情を示してくれたんだ。こころからお礼を言うよ。オレのユニフォームを着てくれていたみんなにもね。あれは君らのユニフォームでもある。オレたちのカラー、オレたちのプライドなんだ」

コッパ・イタリア決勝でインテルFWマリオ・バロテッリを蹴飛ばして退場となり、大きな批判を浴びせられたトッティ。クラウディオ・ラニエリ監督は同選手について、「再びこういう彼を見たいと思っていた。彼には『ファンを楽しませ、ゴールとプレーで自分のことを見せてこい』って言ってあったんだ。彼はそれをやってくれたよ」と満足感を表している。

また、DFフアンも「トッティの問題はローマの外部がつくりだしたものだ。彼は自分が間違ったと言った。僕らはキャプテンのことをよく知っている。その性格もね」とコメント。MFダビド・ピサーロは「フランチェスコが辞める? まったくそんなこと思わない。彼はここにいるさ。とにかく、モラルを持ちだそうとするのはやめようよ。今はそうするのが簡単かもしれないけど、みんなに起きていることなんだから…」と続けた。