南ア戦を採点してみました。

１）川島【６】気がつけば正GK。

22）中沢【５．５】存在感が試合毎に小さくなっている。下降線と言わざるを得ない。

４）闘莉王【５．５】試合のレベルが少し上がると、彼と中沢の展開力の低さは目につく。

３）駒野【５】怖さのない大人しすぎるプレイに終始。左サイドバックとしての適正にも改めて疑問を感じる。

６）内田【５】駒野同様、控えめなプレイに終始。活きの良さはどこへやら。

５）稲本【５．５】低い位置でゲームをコントロールできるチームこそ強いのだが。

７）遠藤【５．５】安定性はあるけれど、大胆さに欠ける。プレイの選択肢が毎度似ている。

１７）長谷部【５．５】泡を食うシーンがしばしばあり。中心選手の風格がまだ出てこない。

２０）本田【５】チームに埋没。プレイに輝きなし。ポジショニングにも難あり。

１６）大久保【５】FWなのか中盤なのか、サイドなのか。役割が明確ではない。

９）岡崎【５】前半惜しいシュートが1本あったが、見せ場はそれだけ。地力を付けたい。

１０）中村俊【５．５】彼の投入で多少リズムは多少良くなるも、プレイは全体的に遅め。

８）松井【５．５】良い形でボールを受けられず。個性がチームの中に埋没。

２１）徳永【５．５】内田より旬な感じがするが、起爆剤にはなっていない。

２４）興梠【５】元気は良いが、シュートポイントが見えてこない。

１９）今野【―（採点不能）】起用法に難あり。左サイドバックの選手ではない。

監督）岡田【５】サッカーの質は相変わらず低い。この路線の延長上に幸は見えない。

スタジアムの雰囲気は最高。まさにアウェー戦らしいアウェー戦。貴重な経験になったことは確かだが、いかんせん相手（南ア）が弱すぎた。南アのレベルは、先のコンフェデレーションズ杯を10とすれば７か８。

試合のレベルは恐ろしく低く、おもしろみに欠けた。その証拠に、時間の経過が異常に遅く感じられた。時間はなかなか進まなかった。

日本チームの問題はいつもの通り。攻撃が真ん中に偏る点だ。特に前半の15分過ぎからの攻撃はひどかった。可能性のない攻略ルートをひたすら歩んだ。

前半は４−３−３。後半の途中から布陣を４−４−２に変えたが、見えてくる絵は４−２−２−２に近かった。サイドハーフ（ウイング）の存在があやふやなため、サイドアタックが利かないのだ。つまり、ピッチが広く使えないのだ。この致命的な欠陥を治さない限り、良いサッカーはできない。効率的なサッカーも、美しいサッカーも不可能。

で、さらに言えば、プレッシングはどこに行ってしまったのか。９０分間持たなかったオランダ戦の問題点は、すっかりないものになっている。本大会に出場する３２チームが、徐々に見えてきているが、日本が勝てそうなチームは、いくつもない。２４〜３２番目のチームの域を脱していない。それがハッキリしてきたことを実感する今日この頃だ。


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