Windows 7のパッケージを手に持つ、マイクロソフト堂山副社長

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Windowsユーザーが待ち望んでいた次期オペレーティングシステムが、ついにその姿を現すこととなる。
マイクロソフトは2009年9月24日、マンダリンオリエンタル東京 3F「グランドボールルーム」において、Windows 7 一般発売に向けた販売施策に関する記者発表会を開催した。


■皆様と一緒にマーケティングしていきたい - マイクロソフト堂山副社長
マイクロソフト株式会社 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当 堂山 昌司氏は、10月22日から一般販売するWindows 7についての販売施策を明らかにした。
マイクロソフト株式会社 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当 堂山 昌司氏

Windows 7のパッケージ版は、全国の家電量販店およびオンラインショップにおいて2009年9月25日より予約受付を開始する。パッケージ版の店頭販売は、2009年10月22日午前9時以降※を予定。
※実際の販売開始については各販売店の判断となる

マイクロソフトはWindows 7の開発にあたり、次の5つのポイントに注力した。
・ユーザーの声から学ぶ
・高い品質と基本性能に注力する
・IT管理者と開発者の力を引き出す
・エキサイティングを届ける
・日本市場に最適化する

マイクロソフトは、Windows Vista出荷後、全世界200カ所で1,100万ユーザーの600万台のパソコンから3万9,200セッションの情報をもらい、オンライン調査では1,600インタビューを実施。Windows 7仕様策定前に全世界200カ国で2,600ユーザーに4万時間のリサーチを行い、90以上のシナリオを作り、600以上の機能テストを実施した。

日本国内でも数十万規模のベータ/RCユーザーを通じてフィードバックを集めるとともに、日本支社において615名の社員が画面テストに参加、100件以上の重要な修正を行ったあと、さらに多くの社員がベータ段階からWindows 7を業務で使用して60件以上の重要な修正を行った。

これらの集大成がWindows 7というわけだ。マイクロソフトは「あなたとPCにシンプルな生活を。」をキーメッセージとして、一般の消費者やマーケティングに向けて下記の3点を踏まえ、Windows 7のプロモーションを実施する。
・できること、簡単に。(Works The Way You Want)
・やりたいこと、快適に。(Simplifies Everyday Tasks)
・新しいこと、目の前に。(Makers New Things Possible)

堂山副社長は、「Windows 7の特徴を一般の消費者のかたに、いろいろなかたちで伝えていただければ、我々としては大変に有り難い。PCユーザーだけではなく、これからPCを使ってみたいお客様が皆様の記事を読んでいただいて、『じゃあ、使ってみよう』『お店に行ってみようかな』という行動をおこしていただければと思う。皆様と一緒にマーケティングしていきたい。」と、メディアを巻き込んだマーケティング戦略を行うことを明らかにした。


■優待パッケージとWindows Anytime Upgradeを用意
・Windows 7 発売記念優待パッケージ
マイクロソフトはWindows 7の発売を記念して、「Windowsありがとう」キャンペーン限定優待パッケージを数量限定で発売する。ファミリーパックは、家庭のパソコンを3台までWindows 7 Home Premiumにアップグレードすることができる。
・Windows 7 Professional アップグレード版 Windows 7 発売記念優待パッケージ 19,999円
・Windows 7 Home Premium アップグレード版 Windows 7 発売記念優待パッケージ 13,999円
・Windows 7 Home Premium アップグレード版ファミリーパック 23,999円
※数量限定。メーカー希望小売価格(税抜)

日本国内では、Starter、Home Basic、Home Premium、Professional、Enterprise、Ultimateの5種類のエディションを販売するが、マイクロソフトとしては一般家庭向けにWindows 7 Home Premium、一般のパソコン上級者と企業向けにWindows 7 Professionalを推奨する。
Windows 7 発売記念優待パッケージ

・Windows Anytime Upgrade
Windows 7の発売後、下位エディションを購入したユーザーに対しては、オンラインまたはパッケージ版でアップグレード・ライセンスを購入し、上位エディションに簡単にアップグレードできる「Windows Anytime Upgrade」を提供する。
Windows Anytime Upgradeのパッケージ版

たとえば、Windows 7 Starterのユーザーが、Aeroプレビューやライブタスクバー・プレビューなどをはじめとするWindows Media Centerなどの上位エディションに実装された機能を使いたい場合や、Windows 7 Home Premiumユーザーがより高度なセキュリティ機能などを必要とする場合に、Windows Anytime Upgradeを利用して簡単に上位
エディションにアップグレードして当該機能を利用することが可能となる。
Windows Anytime Upgradeは、Windows 7 UltimateおよびWindows 7 Enterprise以外のエディションに搭載される。
Windows Anytime Upgradeの画面

■互換情報サイトとWindows 7 Upgrade Advisorを提供
マイクロソフトは、ユーザーが安心してWindows 7にアップグレードできる環境を提供するために、下記の施策を行う。

・Windows 7 互換情報サイト
Windows 7へのアップグレードを検討中のユーザー向けに、パソコン、アプリケーションソフトウェアおよび周辺機器のWindows 7との互換性に関する情報を一元的に集約した情報サイトとなる。

情報サイトでは、Windows 7の標準サポート周辺機器のリスト、ならびにパートナー各社の対応状況へのリンクなどを提供する。情報をキーワード、メーカー別、カテゴリ別などで検索できるだけでなく、対応状況をMicrosoft Office Excel形式の一覧表をダウンロードして活用することもできる。
Windows 7 互換情報サイト

・Windows 7 Upgrade Advisor
現在利用中のWindows XPまたはWindows Vista搭載パソコンをWindows 7にアップグレードするにあたり、最適なWindows 7のエディションや、追加で必要なハードウェアの有無を診断し、その結果をレポートするツール「Windows 7 Upgrade Advosor」のダウンロード(無償)を提供する。

Windows 7では、基本操作に関する無償サポートを、製品ごとに問い合わせ件数が決められていた従来のインシデント制から市営品利用開始日から90日間無償でサポートを提供する期間制に変更する。
製品利用開始日は、ユーザーが製品をインストールしてライセンス認証を完了した時点からで、期間内であれば問い合わせ回数に関係なく無償でマイクロソフトからサポートを受けることができる。

・「Windows Answers」Windows 7フォーラムの展開
一般ユーザー向け情報交換サイト「Microsoft Answers」にWindows 7フォーラムを10月下旬より開設する。
Windows Answerでは、製品や技術に関する情報交換を行うフォーラムや技術情報の公開を通して、ユーザーの問題解決を支援する。現在公開中のWindows Vistaに続き、Windows 7発売日にあわせて、Windows 7フォーラムを開設し、Windows 7へのアップグレードユーザーを支援する。

・Windows 7 予約キャンペーン施策
マイクロソフトはWindows 7 パッケージ版の予約受付開始とともに、オンラインショップにて予約し、応募した人の中から抽選で「特性モバイルPCがバッグ」が777名に当たる予約促進キャンペーンを実施する。
Windows 7 予約キャンペーン

「Windows; LIFE WITHOUT WALL 壁のない世界へ」キャンペーンサイトを拡充し、オンライン上でWindows 7が体験できる「Visual Windows 7」など、Windows 7への移行を検討するのに役立つ情報を提供する。

マイクロソフトは今後、Windows 7の発売日に向けて最後の一ヶ月間を駆け抜けていきたいとしている。

Windows 7 製品情報
マイクロソフト
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