何かと「世界一」、「世界初」の呼び声が響くドバイにまたしても“世界初の”冷却ビーチ”なるものが造成されている。一体どんなビーチが登場したのだろうか。


このビーチの何が売りかというと、砂浜の下に巡らされたパイプに冷却液が入っており、コンピュータ制御によって砂浜の温度を快適な状態に保てるようになっている。こんな仕掛けが必要とされるのも、ドバイでは夏のビーチの温度が50℃に達するため、リッチな観光客たちの足の裏が焼けないようにと考案されたわけだ。
さらにこのビーチには、炎天下でも快適に過ごしたいというセレブの欲求を叶えるために、冷水のスイミングプールや巨大なファンによる人工的なそよ風まで用意されている。まさに至れり尽くせりだ。
このビーチは、アラブ州のパラッツォ・ベルサーチホテルの隣に出来る予定で、経営者たちは来年末か2010年初頭にオープンするこのホテルに毎年ドバイを訪れる大勢のセレブたちを魅了するような小細工をしたがっている。

しかし、観光業者たちの搾取に目を光らせるイギリスの慈善団体はこうした風潮に対して苦言を呈している。「ドバイはバブリーな世界だ。気候変動のような世界中の関心事がそこではいとも簡単に無視され、環境破壊的なライフスタイルを助長している。」

一方、パラッツォ・ベルサーチのオーナーは、こともなげにこう言う。「これは言ってみればセレブたちが望む、よくあるぜいたくですよ。」

昨今の世界経済の低迷は空前の好景気に浮かれていたドバイにも陰を落としている。空室ばかりの高層ビル街には人影もまばらで、砂漠の上に突如出現した「世界一」の名を冠した高層ビルも文字通り“砂上の楼閣”になりそうだ。砂浜を冷やす前にバブルの熱に浮かされた頭を冷やす方が先なのではないか。

【編集部:こてつ】

【参照記事】
The Sun

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