5月21日、中国国内で、石炭化学工業への投資熱が再び高まっているという。
 前回の石炭化学工業への投資ブームは2年前。現在、以前の投資ブーム時と比べ、石炭化学工業に進出した大手企業がかなり多くなったと見られている。
 2007年11月、中国政府は「石炭産業政策」を公表し、大型石炭集団と化学工業企業の共同経営を奨励している。
 中国経済の急速成長に従い、中国のエネルギー需要量も急速に上昇している。そのため、中国は既にアメリカに次ぐ、世界第2位の石油消費大国となった。
 2020年までに、中国の石油対外依存度は60%に迫ると予測されており、石油の代替エネルギーとして、石炭に注目が集まっている。
 中国で探知された石炭資源埋蔵量は1兆421億トン、世界埋蔵量の19%に相当し、採掘可能埋蔵量は2040億トン、世界の38%とのこと。
 中国国家発展改革委員会(発改委)のデータでは、現在建設中の石炭化学工業プロジェクトは30件、投資総額は800億元(約1兆1880億円)超に登るという。
 中煤エネルギー、神華集団など、中国のエネルギー企業大手が石炭化学工業業界に進出している模様。
(China Press 編集部:AY)