中川翔子(撮影:野原誠治)
 先月27日に3作目のシングル「空色デイズ」を発表したブログの新女王、“しょこたん”こと中川翔子。今月1日にはヲタクの聖地・秋葉原でCD発売記念イベント「空色デイズFes.」を行い、3,000人ものファンを集めた。「空色デイズ」は7月9日付のオリコン・ランキングで初登場3位を記録。10月20日には、渋谷C.C.Lemonホールで自身初となる単独ライブを行うことが決定している。

――今作の「空色デイズ」はテレビアニメ「天元突破グレンラガン」のオープニングテーマということもあり、声の表情が今までと変わった印象を受けてましたが、レコーディングの際に気を付けたことはありますか?

中川翔子(以降、中川):今回は憧れだった「新世紀エヴァンゲリオン」のGAINAXさんが作ったアニメのオープニングということで、GAINAXアニメのオープニングを歌うのも夢だったし、その夢が最高の形で叶うから嬉しくて。自分の歌でもあるけど、アニメの歌でもあるから、すごく気を遣いましたね。一語一句が大事だなと思ったし、アニメの歌として何回聴いてもしっくりくるように歌いたいなと思ったので、緊張があったんですけれども、嬉しさの方が勝ちました。あと、ロック調の曲ということで、「どういう曲がロックなんだろう?」っていうぐらい真っ白な状態だったので、最初は自分でもちょっと心配だったんですけど、周りの人はもっと心配だったみたいで(笑)。お腹から力を込めて歌うのが初めてだったので、しゃべり声とも、今までの歌い方ともまた違う、自分が出したことがない声が出ました。今までは仁王立ちで歌ってたので(笑)、激しい曲調に付いていけるのか心配だったんですけど、初めて体が自然に動きましたね。

――1枚目の「Brilliant Dream」はトランス調で、あまり得意ではないと言ってましたが、トランスとロックではどちらが得意ですか?

中川:…ロック(笑)。

――普段、ロックを聴く機会は無いですか?

中川:未だに歌謡曲ばっかり毎日聴いているというのもあって(笑)。アニメの歌でも、女の人の歌で、可愛らしい歌ばっかり聴いていたり、カラオケに行ってもそういう曲ばっかり歌っていたので、ロックという激しい曲は全然歌ったことがなかったので、新鮮な気持ちで挑めたと思います。今はカラオケで「空色デイズ」を熱唱しています。

――「空色デイズ」の歌詞を書かれたmeg rockさんは、以前から中川翔子さんの曲を書いてみたかったそうですが、歌詞で気に入っている部分はありますか?

中川:アニメの主人公のシモン君って、ちょっとオドオドして内気で、頼れる兄貴がいないと何もできない。「でも、強く前に走っていかなきゃ」という前向きになる歌で、「シモン君の気持ちになって歌うんだ!」って思ったんですけど、自分とも重なる部分があって。「憧れに押しつぶされて あきらめてたんだ 果てしない空の色も 知らないで」っていうサビの前の所が、「いつか何かしたいな」という気持ちがありつつも、「どうせ翔子なんか!」ってネガティブに全部持っていきがちだった10代の頃があって、その落ち込んでいた時代を取り戻すために今、すごく前向きにガラッと性格も変われたので、そこがすごく自分みたいだなと思いました。