神戸MFイニエスタは、勝利できなかったことに満足しなかった【写真:Getty Images】

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バルサ時代にも滅多にお目にかかれないゴラッソで同点も…「勝ち点3を獲れなかった」

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは2戦連続となるスーペルゴラッソを挙げても、首位相手に勝利できなかったことに満足しなかった。

 15日のJリーグ第22節、ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島の前半17分に同点ゴールを決めたイニエスタは、1-1の試合終了後のフラッシュインタビューに答え、勝利への意欲を語った。

 試合は前半15分、広島のエースFWパトリックのゴールで神戸が1点ビハインドとなる展開に。しかしその2分後、イニエスタがワールドクラスの実力を再び示した。元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキのパスが跳ねたところを正確なトラップでペナルティーエリア外やや左で収めると、対峙したMF川辺駿らマーカー二人をわずかなボディーフェイントで逆を取る。

 そして、カバーに入ったDF野上結貴も交わして右足を一閃。痛烈な弾道となった一撃はゴール左上へと突き刺さり、同点ゴールをゲットした。バルサ時代もなかなかお目にかかれなかったほどの会心のゴールに、普段は冷静なイニエスタも渾身のガッツポーズを見せた。

「このゴールには満足しています。だけど、チームとして勝ち点3を獲れなかったということで喜べない試合だったかなと思います。それでもチームはこんなに難しい相手に対して良いプレーをできていたと思います」


「次の試合のためにより良い準備をしていきたい」

 イニエスタは試合終了後、真摯な姿勢でこう語った。自らのゴールについてはイメージ通りのものだったと喜びながらも、首位広島相手に本気に勝ちにいっていたことが分かる。その思いはファンに対する感謝の念でも同様だった。

「応援して下さっているファンの皆さんに感謝したいですし、そのエネルギーがチームにとって大事なのは間違いないですし、次の試合のためにより良い準備をしていきたいと思います」

 自らのプレーで神戸を勝たせる――。シンプルだが、それを貫くことがイニエスタイニエスタたる所以だろう。次戦の19日の第23節湘南ベルマーレ戦でもその驚愕のプレーを見せてくれるだろうか。


(Football ZONE web編集部)