なんだか矛盾する移籍をした10選手の矛盾したトーク集

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『FourFourTwo』は「矛盾する移籍を決断した10名の選手」という記事を掲載した。

移籍マーケットはカオスなもの。誰も何が起こるかは予想できない。そう、おそらく選手自身も…。

ガエル・クリシ

アーセナルの左サイドバックは、コロ・トゥレやエマニュエル・アデバヨール、そしてヤヤ・トゥレやカルロス・テベスがマンチェスター・シティに移籍するのを見守った。

「もし金のことだけを考えている選手なら、マンチェスター・シティに行くだろうね。

考えなきゃならないよ。ビッグクラブでプレーしてイメージを大事にするか、『いいクラブ』でプレーして大きな金を得るか』

その2年後、彼はマンチェスター・シティに去った。

サミュエル・エトー

バルセロナがチェルシーと戦った時、相手の監督モウリーニョを評してエトーは言った。

「モウリーニョが指導しているチームに行くことは絶対にないね。彼の態度はこの2試合を破壊した。

むしろ、チェルシーのような哀れなチームのためにプレーするよりも、自分の村でラッカセイでも売っていたほうがマシだね」

モウリーニョと会った彼はむしろ心酔。2009年にインテルと契約し、その指導を受けた。

アラン・スミス

リーズ・ユナイテッドの最優秀選手だったスミス。「マンチェスター・ユナイテッドに加入することは決してない」と断言していた。

しかし2004年にリーズが降格してしまった際、夏のマーケットでマンチェスター・ユナイテッドへと移籍した。

これはリーズ側が考えた取引で、ユナイテッドはスミスの移籍金を前払いしてくれる唯一のクラブだったのだ。

スミスはその後リーズに対して「ファーガソンが求めてくれたんだ」と改心。ついでに「リーズが破産するのを見たかった」と刺激的な発言も。

サミル・ナスリ

アーセナルでリーグカップ決勝を戦う前、ナスリは彼の将来についての憶測に対して以下のように話した。

「僕がここに来た理由はタイトルを取りたいからだ。それも達成しないでチームを離れることはない」

ところがアーセナルはバーミンガム・シティに1-2で敗れてしまった。FAカップはユナイテッドが勝ち、プレミアでは4位だった。

そしてナスリはマンチェスター・シティに去った。

アルトゥロ・ビダル

ユヴェントスでのビダルの人生は良いものだった。セリエA4連覇を達成し、チャンピオンズリーグ決勝も経験した。

世界最高のミッドフィルダーと言われるようになった彼は、将来について以下のように話した。

「トリノの人々は僕を愛してくれている。ここでの気分は良いし、家族も故郷にいるかのように感じている。去ろうとするわけがないじゃないか?」

4ヶ月後、彼はバイエルン・ミュンヘンへと移籍した。

ソル・キャンベル

トッテナムとの契約が2001年に終了した時、彼は多くのクラブと関係していた。驚くべきことにライバルのアーセナルとも。

彼は「移籍するなら?」と聞かれると、こう語っていたと報じられていた。

「ここに残る。僕がアーセナルに行ったら、スパーズのファンを全員怒らせることになるだろうと思う。自分はそのような人間ではない」

しかし、キャンベルはこの発言をしたという事実を否定しており、捏造だった可能性がある。そして彼はアーセナルに移籍した。

ネト

フィオレンティーナのレギュラーGKだったネトは、契約が2015年の夏に満了となった。ユヴェントス移籍の噂があったが、2014年冬に彼はこう言った。

「僕は決してそこには行かない。代理人は何も言わないが、ヴィオラのファンを裏切ることになる」

そして2015年7月3日、27歳の誕生日を迎えたネトはフリーでユヴェントスへと移籍することになった。

マッツ・フメルス

2013年、フメルスは同僚のマリオ・ゲッツェがドルトムントからバイエルン・ミュンヘンへと移籍した際、苦言を呈した。

「僕はゲッツェの決断を理解していない。彼にも言った。ドルトムントの誰もが驚いていた。

我々のチームがどれほど上手く行っているか、みんなが知っている。ここを離れる理由はないと信じている」

フメルスはその3年後、バイエルン・ミュンヘンへと移籍している。

ティエリ・アンリ

2006年に行われたバルセロナとのチャンピオンズリーグ決勝を終え、アンリの去就には注目が集まっていた。

「クラブと僕は同じ野心を持っている。夏のマーケットに関して言えば、僕は裏切らないと明言できる。

僕は一生アーセナルだ。バルセロナには行かないだろう」

2006-07シーズンに苦しんだアンリはバルセロナに移籍するチャンスを掴み、そしてスペインへと向かった。

ファビアン・デルフ

アストン・ヴィラが苦しんだ2014-15シーズンの中で、唯一輝かしい存在となっていたデルフ。

「この24時間、僕の未来に関する激しい憶測がメディアから流されている。僕はそれを率直に話したい。

僕は退団しない。このクラブに残る。この偉大なチームでキャプテンを務める今季のスタートが待ちきれない」

その6日後、デルフはマンチェスター・シティへと移籍していった。