山中慎介氏

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26日、日本テレビ「最後の一日 最後の言葉〜本当にそれでイイんですか?」では、元プロボクサーでWBC世界バンタム級王者を12度防衛した山中慎介氏を特集。引退会見後、5歳の長男・豪祐君と4歳の長女・梨理乃ちゃんに伝えた言葉を紹介した。

これまで山中氏が勝利をするたびにリングに上がっていた豪祐君と梨理乃ちゃん。それでも昨年8月、山中氏は13度目の防衛戦に臨んだルイス・ネリ戦でTKO負け。後にネリのドーピングが発覚するも、二人にとっては最強のパパが初めて敗れる瞬間だった。

「試合で負けた(ときの)子供の表情を見たことがなかったんで、次こそは勝って悲しい思いをさせたくないというのをあの時思いました」という山中氏だったが、今年3月のリマッチでは体重超過のネリに再び苦汁を飲まされる結果に。だが、試合後の場内に慎介コールが鳴り響くと、豪祐君は涙を拭いながら「ありがとう」と呟いていた。

すると番組では引退会見後、子供達に引退したことを告げる山中氏の様子を撮影。「これでパパはボクシング終わりです」と切り出すと、豪祐君は「なんで?」と無邪気に返答したが、山中氏は「今まで一生懸命頑張ってきたから。最後は負けたけど今までボクシングいっぱい頑張ったでしょ?だから豪祐も梨理乃も何事も一生懸命頑張って」と優しく語りかけた。

すると豪祐君は「パパ、めっちゃ試合頑張ってきて、オレも何事も頑張る」と話した上で、将来の夢を「ボクサー」と答えた。「本当に?そうなの?」と驚いた山中氏にとっては、これが初耳だった様子。くしくもその日は豪祐君がボクサーを目指す最初の日となった。

山中氏は、スタジオにもゲストとして登場。豪祐君が試合後に「ありがとう」と呟いたシーンを見ると「今までやってきてよかったなと思えた瞬間」としみじみ語ったが、「"ありがとう"ってなかなか子供の口から出ないじゃないですか。自然と出てたのでパパの育て方がよかったのかな」とおどけてみせた。