途中出場で2得点と気を吐いた横山。豪州との決勝ではスタメン復帰を果たすか!? (C)Getty Images

写真拡大

 現地時間4月17日、ヨルダンのアンマンで行なわれた女子アジアカップ準決勝・中国戦は、なでしこジャパンの快勝に終わった。
 
 39分に岩渕真奈がまたぎフェイントから豪快に左足を振り抜くスーパーゴールで先制すると、85分には途中出場の横山久美が驚愕のドライブショットで追加点を奪う。その後はともにPKで1点ずつを決め、日本が3-1の白星を挙げた。これで初優勝を飾った4年前に続く大会連覇まで、あとひとつ。決勝ではグループリーグ最終戦で引き分けたオーストラリアと雌雄を決する。
 
 中国戦を速報したアジア・サッカー連盟(AFC)の公式サイトは、「日本が違いを見せつけて5度目のファイナル進出を決めた!」と称え、こうレポートしている。
 
「試合を重ねるごとに声価を高めているアサコ・タカクラ(高倉麻子監督)のチームが、エリアライバルとの激闘を制した。試合を決めたのはふたつのファインゴールだ。拮抗した展開を打ち破ったのが、39分のイワブチの一撃。クレバーなターンから圧巻のパワフルショットを放ち、中国GKの手を弾いてゴールに吸い込まれた。より素晴らしかったのはヨコヤマの一発だ。押し込まれていた苦しい時間帯に、壮麗なシュートを蹴り込んでスコアシートを輝かせた」

 
 米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports Asia』も、なでしこジャパンの出色のパフォーマンスを激賞。「押し込まれる場面もあったが、終わってみれば日本が勝ちに相応しい内容でゲームを締めた。上質なスキルから左足でイワブチが放った強力弾と、終了5分前にヨコヤマが決めた鮮やかなループ弾は特筆に値するクオリティーだった」と、こちらも日本のふたつのゴラッソに賛辞を贈った。
 
 ファイナルは日本時間の土曜日午前2時のキックオフ。日本はすでに今大会で、来夏開催されるフランス・ワールドカップの出場権を確保しており、アジアからはほかに、オーストラリア、中国、タイ、韓国の4チームが駒を進めている。