【ファンキー通信】里見浩太朗が破滅への道を語る

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 「今晩、一杯どう?」なんて言われた日に限って、あいにくの車出勤。そんな時、ついつい「まあいっか、一杯くらい」と思ってしまったことありませんか? その一杯が、事故のもと。飲酒運転などの危険な運転者は、まだまだ後を絶ちません。そんな現状を打破すべく、各都道府県の免許センターの違反者講習会等で見るビデオが、パワーアップしているそうなんですよ。

 タイトルはずばり、「飲酒運転の報い 破滅への道」。企画・制作は東映株式会社の教育映像部が行い、主演は里見浩太朗さん、ひき逃げ犯役には原田隆二さんとかなり豪華な出演陣。

 内容は本格ドラマ仕立てになっていて、危険な運転行為をしてしまったドライバーの心の軌跡、訪れる家庭の崩壊、被害者を襲う突然の悲劇を描くことにより悪質な交通事故の犯罪を訴えるもの。

 被害者に1億円を超える損害賠償の支払いを命じられ、やっと手に入れたマイホームも手放すことに。奥さんは必死に働くが、ついには耐えられなくなり自殺してしまう・・・。このやりきれなさは、昼ドラも真っ青の仕上がりだ。

 「免許センター等の講習会で使われている従来の交通安全ビデオですと、退屈でつい眠くなってしまうという声が多くありました。そこで、ドラマ仕立ての内容で制作を進め、2004年に作品化しました」(東映株式会社 教育映像部 中林さん)

 水戸黄門でおなじみの里見さんや助さん役の原田さんだけに、注目度も大幅にアップ。「ドラマチックな内容に思わず引き込まれ、眠くなる隙がなかった」「飲酒運転の恐ろしさにようやく気がついた」という反響も。

 「当協会で推薦した作品の一つです。都道府県の免許センターや警察署で利用していただいています」(財団法人 全日本交通安全協会 業務課 担当者)

 一度見てみたい!と思ったあなたに朗報。

 「現在は、個人販売は行っていませんが、各都道府県によっては視聴覚ライブラリーで無料で見ることができますよ」(東映株式会社 教育映像部 中林さん)

 飲んだら乗るな、飲むなら乗るな。「神様、飲酒運転なんてもう二度としません」と決意したくなるこの作品、是非一度お近くのライブラリーでご覧ください。(文/verb)