Facebookを退会するならデータを無茶苦茶にしてからにするべきという提言
Facebookの個人情報流出問題を受けて、脱Facebookをする運動「#DeleteFacebook」が起こっています。しかし、あるソフトウェアエンジニアは、単にデータを削除するのではなく、Facebookが保持するデータを無価値にするために、「データをずたずたにしてから退会するべき」と提案しています。
#DeleteFacebook : How to poison, obfuscate and purge your facebook data before deleting your account - Toronto Web Design | Web Design Toronto | Shift8 Web
Cambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)に5000万人のFacebookユーザーのデータが収集されていた問題を受けて、マーク・ザッカーバーグCEOは過ちを認めて謝罪しましたが騒動は収まる気配はなく、「Facebookアカウントを削除しよう!」という#DeleteFacebook運動が世界的に起こっています。例えば、SpaceXとテスラのFacebookアカウントをイーロン・マスクCEOが削除するなど話題になっています。
Facebookに買収されたWhatsApp創業者のブライアン・アクトンも脱Facebookを呼び掛けています。
It is time. #deletefacebook— Brian Acton (@brianacton) 2018年3月20日
しかし、ウェブデザイン会社Shift8を営むケビン・マシューさんは、アカウントを削除したところで、すでにFacebookに個人情報をごっそり収集された後なので、賢明なやり方ではないと考えています。単にFacebookの利用をやめたところで、それ以降のデータを収集されないだけで、すでにパーソナリティに関するデータは収集されているので、個人情報保護という目的で言えば効果が薄いというわけです。
そんなマシューさんは、Shift8のブログで「これまでにFacebook内のデータを無茶苦茶にするスクリプト」を紹介しています。このスクリプトは、それまでの投稿をランダムな文字列に置き換えるというもの。このスクリプトを使って数カ月かけて何百回、何千回と投稿を書き換えまくることで、Facebookの無尽蔵のデータセンターでさえもすべてのバックアップを保持できなくし、事実上、データを葬り去ることができるというわけです。
なお、マシューさんのスクリプトはFacebookの利用規約に違反する可能性があるため、「あくまで概念実証のための研究用」であり、「スクリプトの利用は自己責任でよろしくね」と述べています。