マリ戦の前日会見に臨んだハリルホジッチ監督。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 2018年3月22日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督がマリ戦の前日会見に臨んだ。マリの印象については次のように語っている。

「マリはアフリカンパワーを全面的に押し出す典型的なチーム。パワー、俊敏性、それから瞬発力もありますね。デュエルも激しいですが、ただ、以前よりはパワーがなくなっている。もちろんヨーロッパのビッグクラブでやっている選手もいますから、能力はあります。主力選手が何人かきていないということですが、それは我々も同じです。4、5人ほど怪我をして来られなかった。
 
 いる選手で戦う。チャンスを与えられた選手は見せてほしいですね。さらに厳しい競争を作り出してほしいです。目的は(ウクライナ戦も含め)2試合勝ちに行くこと。勝利のスパイラスを作る。勝利できる環境を作りたい」
 
 ただ、そんなハリルホジッチ監督もポロリと本音を出す場面もあった。
 
「試合をしていない選手をトライしたい。後半は交代も考えている。いろんな状況が重なっているので、メンバーを代えないといけない。5月20日には合宿がスタートしますが、そこまでに多くの情報を持っておきたい。最悪なことが起きることも予想しないといけない。
 
 ただ、(吉田)麻也、(酒井)宏樹、(香川)真司にはいてほしかった。チームにもっともたらしてくれると信じていますから。今回もその他に怪我人を抱えている。右サイドバックで言えば、(酒井)宏樹、遠藤(航)、(酒井)高徳も少し問題を抱えている。ベストメンバーを揃えられる状態ではない。経験上、想定外のことを考えないといけない」
 
 中島翔哉はトレーニングで好調をキープしており、大島も初めて招集した時より覚醒しているが、ハリルホジッチ監督は意外とメンバー編成に苦労する可能性もある。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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