食品薬物管理署ウェブサイトより

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(台北 14日 中央社)衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署は12日、渡辺製麺(長野県)が製造する「一風堂秘伝のとんこつダシ」から、使用が認められていない防腐剤を検出したと公表した。同商品は貿易会社、京奇貿易(台北市)が輸入したもの。台湾でラーメンチェーン「一風堂」を展開する乾杯グループ(同)は同日、同商品は店内では使用も販売もされていないと説明した。

10月24日に受理した同商品から、水際検査で1キログラム当たり0.007グラムの防腐剤p-ヒドロキシ安息香酸イソプロピルが検出された。食品安全衛生管理法では、同商品は同添加物の使用が許可される食品の範囲に含まれていない。輸入された商品計95.04キログラムが返送、または破棄される。

同商品は一風堂の味を家庭で楽しめることを目的に、一風堂店内やスーパーマーケットで販売されている。製造する渡辺製麺は、一風堂を手掛ける力の源ホールディングスのグループ企業。

乾杯グループは、店内で使用するスープは毎日豚骨を10時間以上煮込んで作ったもので、豚骨調味料などは使用していないと強調した。

(江明晏/編集:名切千絵)