南極半島西沖で、海面からジャンプするザトウクジラ(2016年3月5日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オーストラリア北東部の沖合で週末、釣り船にクジラが衝突し、乗っていた男性1人が倒れた衝撃で意識不明となったほか、3人が顔やあばらの骨を折るけがをした。釣り船の船長が7日、AFPに明らかにした。

 全長9メートルの釣り船は5日、8人を乗せて豪クイーンズランド(Queensland)州沖ウィットサンデー諸島(Whitsundays)の港へ戻る途中に突然、ザトウクジラと衝突した。クジラは船底を突き上げるようにぶつかり、船体が宙に浮き上がったという。

「一瞬のうちに全員が船床に叩きつけられた。船が宙を舞って、みんな足を取られた」と、オリバー・ガリア(Oliver Galea)船長は証言した。「何が起きたのか、誰にも分からなかった」

 この衝撃で、南アフリカからの観光客の男性(71)が意識を失った。船はヘリコプターに先導されて着岸し、負傷者4人は病院へ搬送されたという。気絶した男性は鼻を骨折していた。ガリア船長も頭部を8針縫うけがをし、残る2人はそれぞれ顔面とあばらの骨を折って治療を受けたという。

 ザトウクジラは例年、この時期に繁殖のため南極付近からより温暖なオーストラリア沿岸まで北上する。大きな個体は体長16メートルにも達することがある。
【翻訳編集】AFPBB News