教授の思いやりに涙したシングルマザー(画像は『Morgan King 2017年5月24日付Instagram「I love you thisssss big」』のスクリーンショット)

写真拡大

やむなく授業を欠席しなければならなかった米テネシー大学に通う学生。教授にメールでその旨を伝えたところ、思わず心打たれる温かい返事があった。感動した学生が自身のツイッターに投稿したところたちまち拡散し、多くの反響があったという。『Fox 5 NY』や『Today』など複数メディアが伝えた。

学業と仕事を両立する学生はいるが、モーガン・キングさん(21歳)もその一人だ。さらに彼女は、生後3か月の娘コービンちゃんの子育てに奮闘しているシングルマザーでもあった。

子育てをしながらテネシー大学でレクリエーション療法(Therapeutic Recreation)を学び、授業がない時はレストランで働くという多忙な生活を送っているモーガンさんは、普段は娘の世話をコービンちゃんの祖父母に任せている。ところが6月14日、祖父母には外せない用事があり、孫の世話をすることができなくなってしまった。他のベビーシッターを見つけることができなかったモーガンさんは、その日が小テストと研究課題に関する重要な授業であったにもかかわらず、やむなく欠席する旨をメールでサリー・ハンター教授に連絡した。

するとハンター教授は意外な言葉を返してきたのである。その返答に心打たれたモーガンさんは16日、自身のツイッターに「教授の思いやりに泣けちゃった」とツイートしているが、ハンター教授のメッセージはこのようなものだった。

「今朝、あなたの姿を見なかったからどうしたのかなと思っていたの。今後、ベビーシッターが見つからない時には、クラスにコービンちゃんを連れて来るといいわ。喜んであなたの娘を抱っこしながら教えるから。そうしたらあなたも授業に集中できるしノートだって取れるでしょう? なにしろ私の専門は子供と家族の研究なのだから、子供は大歓迎よ。このオファーは本気ですからね。それから、もし他のことでも私にサポートできることがあるなら遠慮なく言ってちょうだいね。」

このツイッターは瞬く間に拡散し、「なんて素敵な教授なの!」と大反響を呼んだ。モーガンさんによるとハンター教授はツイッターアカウントを持っておらず、恐らくやり方もわからないだろうということだったが、自分の返信内容が拡散されたことを知ったハンター教授は19日、モーガンさんにこのようにメールした。

「なんだか私たち、ツイッターで有名になっちゃったみたいね。あんなに多くの人が私のメールに反応したなんて驚いたわ。コービンちゃんをクラスへ連れておいでと言ったことは特別なことでも何でもなかったのよ。」

自身も母親であるという優しいハンター教授の配慮のおかげで、モーガンさんの14日の授業は無断欠席扱いにはならなかった。ツイッターのユーザーからは「こんな風に応援してくれる人がいたら、シングルマザーでも学業に励んで成功する人が増えるだろうね」「ハンター教授みたいな先生や上司がもっと増えてほしいな」「とてもいい先生だね。素敵な話をシェアしてくれてありがとう」といった声が寄せられている。

画像は『Morgan King 2017年5月24日付Instagram「I love you thisssss big」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)