ユナイテッドは本拠地ドローで故障者続出 モウリーニョ監督が日程に皮肉全開「とっても幸せ」
本拠地スウォンジー戦は1-1ドロー DFショーとDFバイリーが怪我で途中交代
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間30日に行われたプレミアリーグ第35節スウォンジー戦で1-1ドローに終わり、来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位浮上を逃した。
この試合でも負傷者が出た現状、そして超過密日程についてチームを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は「とっても幸せだよ」と皮肉全開だったと英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
本拠地オールド・トラフォードで行われた一戦で、ユナイテッドは勝利が不可欠だった。しかし、怪我がちのDFルーク・ショーが試合開始わずか9分で負傷交代するアクシデントが発生。前半アディショナルタイムにFWマーカス・ラッシュフォードが誘発したPKをFWウェイン・ルーニーが決めて先制点を挙げたものの、後半に入ると今度はDFエリック・バイリーが怪我でピッチを去った。
その後ユナイテッドは、同34分にスウォンジーFWギルフィ・シグルズソンに同点弾を浴びて勝ち点1を得るにとどまった。
FWズラタン・イブラヒモビッチ、DFマルコス・ロホ、DFクリス・スモーリング、DFフィル・ジョーンズに続き、“故障者リスト”の選手が増加。そうした状況を受けて指揮官は「もし今日のパフォーマンスを分析するなら、明らかに弱点があった。それを見つけるのは難しくない。だけど私はそんなことをしないよ。もしもっとフレッシュな選手がいれば、状況は変わるが」と話しつつ、日程の厳しさについてモウリーニョ節を全開にした。
超過密日程にカリスマ指揮官も文句
「もしFAカップ準決勝に進出していたとしたらを、想像してみてくれ。先週はトットナムとプレーすることになっていた。そのため(リーグ戦の)バーンリー戦は後ほど行われることになっただろう。しかしそれは、いつ、いつできたんだ」
ユナイテッドはFAカップ準々決勝でチェルシー相手に敗戦し、23日にバーンリーとのリーグ戦を戦えたものの、UEFAヨーロッパリーグで準決勝進出を果たしたこともあって超過密日程となっている。「シーズン終了までに、我々は2、3日に1回は試合を戦うことになる。バーンリー戦はいつ戦うことになってたのか? FAカップの決勝戦か? 6月か? 次のプレシーズンマッチか?」とした後、ELとリーグ最終盤も中2日の連続で戦わざるを得ない状況を糾弾した。
「(EL決勝から中3日で行われるリーグ最終節の)クリスタル・パレス戦はニッキー・バット率いるU-23チームが対戦できれば、結果は幸いかもね。でも勝ち点を取るのは難しいだろうけどね」
負傷者続出のなかで強いられるハードスケジュール。さしものカリスマ指揮官も文句を言うしかないようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images