日本にも熱狂的なファンが多い名作映画『ボディガード』で人気歌手を演じた、伝説的アーティストのホイットニー・ヒューストン。2012年に持病の心疾患に加え、コカインなど複数の麻薬を摂取した状態で入浴したことで逝去したことは、日本でも大々的に報道されたから知っている人も多いはず。

そんなホイットニーの生き様が、新作のドキュメンタリー映画で描かれることに! その中で一番世間の話題を集めているのが、彼女のセクシャリティ。1992年から2007年まで歌手のボビー・ブラウンと結婚していたホイットニーだけど、実は女性の交際相手もいたんだとか!

そのお相手は、以前から噂になっていたアシスタントで親友のロビン・クロフォード。ホイットニー自身も語らず、秘められてきたふたりの関係だけど、初公開の映像や家族のインタビューを交えたドキュメンタリー映画『Whitney: Can I Be Me』では、ふたりが恋愛関係にあったことを明らかにしているんだとか!

右側、ロビン・クロフォード
写真右側がロビン。ホイットニーとロビンは10代で出会い、ホイットニーが1980年代にスターになった頃、ロビンをパーソナルアシスタントにした。

映画では、ホイットニーの友人でスタイリストを務めていた女性がこのように話したそう。

「彼女がゲイだったとは思わないわ。バイセクシャルだったのよ。ロビンはホイットニーにとって、安らげる場所だったの。ロビンは、ホイットニーに安心と癒しを与えていたのよ」

さらに、ホイットニーの警備をしていた男性もこのように話した。

「ロビンとホイットニーはまるで双子のようでした。2人には強い絆があり、(元夫の)ボビーがロビンとホイットニーを引き離すことはできなかった。彼は、ホイットニーの唯一の相手になりたかったのだけれど」

また、映画ではホイットニーの当時の夫ボビーと、ロビンが度々口論になり、ホイットニーが間に挟まれているところも描かれているとか。

ホイットニー・ヒューストンと夫ボビー・ブラウン
1999年、仲睦まじく頬を寄せ合うホイットニーとボビー。

「ホイットニーが安定していたのはロビンのおかげだったの」と話したのは前出のスタイリスト。その証拠に、彼女がホイットニーの元を離れたことをキッカケに、ホイットニーの人生が暗い影が落とされるようになったんだとか。そして、最期の時を迎えることに…。

一方で、ロビンがホイットニーの元を去った理由は、ホイットニーの母シシーが2人の関係を良く思っていなかったことだと、元夫のボビーが告白。また彼は、昨年のインタビューで「14年も結婚していたから、秘密の関係があったことは知っている」や、「もしシシーがロビンのことを認めてあげていたら、ホイットニーはまだ生きていたと思う」とも発言。ホイットニーは友人がいなくなったことで、寂しい思いをしていたことを示唆した。

死後にセクシャリティを明かされてしまうことは複雑だし、議論も巻き起こっているみたい。とはいえ、ロビンとホイットニーが互いに向けあった純粋な愛情や、ホイットニーが最期の時を迎えるまでの心境が垣間見えるドキュメンタリー映画を心待ちにする人は少なくない。