2016年、リオデジャネイロ五輪陸上男子4×100mリレーで銀メダルを獲得した、ケンブリッジ飛鳥。だが、同男子100mでは準決勝敗退。現在はプロとして活動し、9秒台の実現はもちろん、東京五輪での男子100mメダル獲得を目指す。

すると、13日、TBS「NEWS23」では「プロ転向 ケンブリッジ飛鳥 自分の足で世界と勝負」として、スポーツキャスター・高橋尚子氏がケンブリッジに行ったインタビューの模様を放送した。

まずは「実業団とプロ、短距離ではどんな違いがありますか?」と訊かれたケンブリッジは、「保障がなくなる」と前置きしながらも、「一番大きいのは今まで以上にトレーニングの時間もできて競技に集中できる」とキッパリ。プロになったが故の不安を訊かれても、「あんまりネガティブなことは考えない」と続けると、「不安よりも、それ以上に自分が決めたこの道でどこまでやれるかっていうのが楽しみ」と前向きに語った。

だが、夢の実現は容易ではない。リオ五輪100m準決勝で競った他の6選手は、全員が9秒台のタイムを持つ。「オリンピックを経験して、どうやったらファイナルに行けるのか。本当に常に考えるようになりました」と明かしたケンブリッジは、プロになって過酷な環境に身を置くことを前提として、「やっぱり9秒台を出さないと決勝は難しい。はやくクリアしていきたい」などと意気込んだ。

それでも、高橋氏から「(9秒台は)壁に感じてない?」と訊かれると、「壁とは思いたくない。あくまでも通過点でありたい」という力強い言葉が飛び出したケンブリッジ。東京五輪までの目標を、「2017年の世界陸上=決勝」「2019年の世界陸上=メダル獲得」「2020年の東京五輪=メダル獲得」と掲げると、「リオオリンピックで準決勝まで行って、4年後の東京五輪もファイナルだと少し目標は小さい。4年後はメダルを獲りたい。ここでメダルを獲るということは、ドーハ(2019年の世界陸上開催地)でも同じような結果を出さないと無理」と自分に言い聞かせるように話した。