髪を洗うときには、シャンプーの後に「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」のどれかを使う人が大半だろう。しかし、はたしてこの3つの違いを理解して使っている人はどのくらいいるのだろうか? “どれも一緒”だという認識の人もいるかもしれないが、実はこれらの役割はかなり違うので紹介していこう。

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リンス・コンディショナー・トリートメントの違い

まずリンスには、濡れてキューティクル(髪の表皮にあたる組織)が開いた状態の髪表面を保護したり、指通りを良くしてパサつきをなくすという役割がある。髪をコーティングし、摩擦によるダメージを防ぐというイメージだ。また、シャンプーでアルカリ性になった髪の毛を弱酸性に戻すという点もリンスの特徴のひとつといえる。

 

つぎにコンディショナーだが、こちらはリンスとかなり似ており、髪の表面を保護してダメージから守ってくれる効果がある。ただ、「コンディショナー」として販売されている物はリンスよりも髪表面のカバー力が強いとも言われているため、リンスでは物足りないという人に向いているかもしれない。

 

最後にトリートメントについてだが、リンスやコンディショナーとは明確な違いがある。リンスやコンディショナーが髪の表面に対するアプローチなのに対して、トリートメントは髪の内部に対して効果を発揮する。乾燥や摩擦によってキューティクルが傷んだ髪は、髪の内部からタンパク質が流出してしまっている場合が多い。そこで、トリートメントによって有効成分を髪の内部に浸透させることで、髪の健康を保つことができるのだ。

 

リンス・コンディショナー・トリートメントの違いを知って驚く人も多いようで、TwitterなどのSNSでは「リンスとトリートメントは似て非なるものだと? …知らなかった」「ぶっちゃけ名前が違うだけだと思ってたー! 効果違うなんて意外」といった声も上がっている。とはいえ、3種類の名称の使い分けはメーカーによってもまちまち。浸透力のある成分の入ったコンディショナーや、髪の表面を保護する効果付きのトリートメントもあるため、それぞれの製品の説明を理解しておくことが大切だ。

 

正しい用法が美髪の分かれ道!

リンスやコンディショナー、トリートメントすべてに共通する使い方として注意したいのは、傷みやすい毛先からつけ、頭皮には付着しないようにするということ。頭皮に塗布してしまうと、ベタつきやフケの原因になることもあるそう。また、リンスやコンディショナーは髪の表面に効果を及ぼすため、塗って全体に行きわたったら洗い流せばいいが、トリートメントは内部に浸透させるため、馴染ませた後に少し置いておくとより効果がアップするようだ。

 

Twitter上では「やたらフケが出ると思ったらリンス頭皮に付けすぎだったらしい…ショック」「トリートメントした後キャップ被って浸透させたら髪つやつや〜」と、使い方によって悲喜こもごもの声も。リンス・コンディショナー・トリートメントの意味と用法を理解するかしないかが、美髪ライフへの分かれ道になっている。