科学の発展や社会の成熟に伴い、日常の暮らしの様々な点が昔に比べて便利になっている。しかし、異なる文化や生活習慣を持って日本にやって来た外国人にとっては不便に感じる点がまだまだ多いようである。

 中国メディア・今日頭条は4日、「外国人を呆然とさせる、日本ならではの8つのこと」と題する記事を掲載した。記事は、日本では数々の「人にやさしい」デザインや体験に遭遇することができる一方で、日本には「外国人観光客からすれば非常に不便と思える特色もある」とし、その事例を8つ紹介している。

 まずは、通りに名前が付いていないこと。中国をはじめ、小さな通りにまで名前が付いていることの多い外国に対して、日本では幹線道路以外の名称はあまり見たことがない、それは日本が通り単位ではなく街区単位で住居表示している点にも関係しているが、外国人にとっては実に慣れないものである、と説明した。

 次には、コインの種類が多く大量に流通していること。1円から500円までの少額貨幣はいずれもコインであり、日本で1日遊ぶとポケットの中がコインでいっぱいになると説明。しかも、財布に入れても6種類ばごちゃ混ぜになることから非常に不便であると評している。また、無料で使えるWifiサービスが少ないことも指摘。近ごろでは、地下鉄など都市部で無料Wifiを利用できる場所が増えたとする一方で、「以前は大学のキャンパスでさえ利用できなかった」と説明した。

 この他、「ゴミ箱が少ない」、「食べ物の値段が量に比例しない」、「日本語のメニューや案内しかない店が多い」、「食べ方が分からない料理が多い」、「駅の中で迷いやすい」といった点を、外国人が日本で呆然とする点として示した。

 文化的な違いもあり、外国人が抱える不便を全て解消することは難しい。徐々に慣れてもらわなければいけない部分もある。一方で、改善できる点については外国人の声を聞きながら変えていき、より生活しやすい、過ごしやすい社会にしていく努力も忘れてはならない。(編集担当:今関忠馬)