ポケモンGO更新、進化アニメを短縮(!)。トレーニングの改良やメダルで捕獲ボーナスなど新要素導入

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ポケモンGOがアップデートを開始しました。バージョンはAndroidが0.41.2、iOSでは1.11.2。

今回の更新には予告済みのトレーニングバトル改良、およびメダルによるタイプ別捕まえやすさボーナスに加え、進化のアニメーション演出が短くなるという、非常に細かいながらプレーヤーによっては聞き捨てならない更新点も含まれています。

公式のリリースノートはこちら。

タイプの捕まえやすさ:捕まえたポケモンそれぞれのタイプのメダルがランクアップすると、そのタイプのポケモンが捕まえやすくなるボーナス効果を得られるようになりました。



トレーニングバトルのアップデート:仲間チームのジムで、プレイヤーの手持ちのポケモン6匹でトレーニングバトルを挑めるようになりました。トレーニングでは、相手のポケモンのCPがあなたの実力に合わせて調整される場合があります。



"たまご"と"ふかそうち"の画面に表示される、歩いた距離が定期的に更新されるようになりました。



一部音声のバグを修正



進化のアニメーションを最適化



その他バグ修正



まず最初の「タイプの捕まえやすさ」は、これまでただの目安や眺めて満足でしかなかったメダルに、ポケモン捕獲にかかわるボーナス効果を与える新要素。

タイプ別のメダルはそのタイプのポケモンを捕まえ続けることで与えられるため、すでに何度も捕まえたタイプのポケモンがもっと楽に捕まえられるボーナス効果です。

あまり意味はなさそうにも思えますが、ボーナスはタイプに対して与えられます。たとえば特定タイプのありふれたポケモンを意識的に集めて上位のメダルを獲得しておくことで、同じタイプのレアなポケモンを捕らえやすくなることが考えられます。

現状ではメダルが揃っている段階のプレーヤーならば上位のモンスターボールを使えるため、捕まえやすさへのボーナスよりもむしろ出現しやすさのほうがありがたい状態です。

しかしこれから伝説のポケモンなり金銀以降の追加で「発見は楽だが捕獲は極めて難しい」ようなポケモンが加わることがあれば、メダル集めの意義も大きくなるかもしれません。

一方で捕まえやすさへのボーナスは、最下位のモンスターボールしか使わない仕様のポケモンGO Plusでこそ効いてくることが考えられます。

ポケモンGO Plusでは振動したらとりあえず押すだけでアイテムやポケモンが続々と回収捕獲でき、あっと言う前に所持上限に達しますが(※地域差があります)、自動で上位アイテムを使い果たさない配慮なのかPlusを強くしすぎない制限なのか、通常のモンスターボールしか投げられません。

このため捕獲成功確率はそれほど高くはなく、特に難度が高いポケモンは後から逃げられていたことに気づくことも多々あります。捕まえやすさへのボーナスがGO Plusにも有効だとすれば、むしろモンスターボールしか投げられないGO Plusがさらに有効になる可能性もあります。

ポケモンGOに新機能、メダルで特定タイプの捕獲が容易に。ポケモンGO Plusがさらに優遇?

ポケモンGOがジムバトル改善を解説。CP補正でレベル不問、6匹でトレーニングに挑戦可能に

トレーニングバトルのアップデートは、同じチームのジムでも1匹だけでなく6匹で挑めるようになり、プレーヤーのトレーナーレベルに応じて相手ポケモンのCPが補正される内容。

従来は恐ろしく強力なポケモンたちがずらりと並ぶ高層タワーでも、奪い取ったばかりの小屋でも一律に一匹でしか挑めなかったのに対して、今後はライバルチームへの挑戦時と同じく6匹まで、タイプや相性を考慮して揃えた上でバトルができます。

また味方チームとのトレーニングバトル時のみ、ジムに設置されたポケモンたちが多少手加減してくれるようになりました。ゲームを始めてしばらくのうちは極まった味方ジムに遭遇してトレーニングバトルを挑んでもまるで勝負にならず、名声への貢献もできませんでしたが、アップデート後は低レベルでもトレーニングを楽しみ貢献できるとされています。

なおCP補正が適用される場合があるのは同じチームどうしのトレーニングバトルのみ。ライバルと戦う際には手加減なしのため、強化でCPを上げたり強いポケモンに意味がなくなるわけではありません。

......といった予告済みの点よりも聞き捨てならないのが、さりげなく記された「進化のアニメーションを最適化しました」の文字。

処理速度向上のように文脈上自明でない、具体的に何をどうしたのか分からない「最適化しました」は積極的に撲滅してゆきたい所存ですが(例: 広告を追加して「ユーザーインターフェースを最適化しました」等、誰にとっての最適か分からない場合)、英語版のリリースノートでは「進化アニメーションの時間を減らしました」とはっきり書かれています。

コツコツとアメを貯めたり進化前ポケモンを集めてようやく進化できた!うれしい!という場合にはまったく苦にならない進化アニメーションの「タメ」演出ですが、何度も見慣れてきたあとは、特にレベルアップのため同じポケモンを延々と進化し続ける際には早く終わってくれと願うようになります。

特に急いでレベル上げをしたいプレーヤーの場合、進化に必要なアメの少ない雑魚ポケモンを大量に集めてアメと個体数を調整しておき、経験値が30分間だけ二倍になるしあわせタマゴを使ってから一気にすべて進化させて稼ぐのが常套手段です。

用意したポケモンの数によっては、30分間みっちりと進化アニメを眺めつつ機械のようにタップを繰り返しても時間が足りなくなりますが、演出の時間が多少なりとも短縮されれば、30分間に詰め込める進化の回数が多くなります。

実際の短縮は数秒程度とごくわずか。しかし課金アイテムでもある「しあわせタマゴ」の実質的な効果を増やす、逆にいえば消費数を減らすことになっても快適性を増す方向のアップデートが実施されたことは、ポケモンGOの今後と開発元ナイアンティックの運営方針について想像する上で明るい材料といえないこともありません。

(伝統的な売り切りゲームでは、ゲームの挑戦や面白さを損なわない範囲でプレーヤーの快適性・利便性を増すアップデートは、単純にゲームの魅力を増すものでした。しかしアイテム課金型ゲームの場合、改善してしまうと売上に直結するから直さない判断があり得ます。

収益性を考えた上での絶妙なゲームデザインならばともかく、従来ならばトレードオフ以前の単なる欠陥として修正されていたような点が、たまたま課金アイテムで回避できるため放置されるのは不幸な状況です。)

ポケモンGOのアップデートは、他の大規模なサービスやアプリの場合と同様、段階的に実施されます。App Store や Google Play で更新チェックしてもまだこない場合は、しばらく間を置けば忘れた頃に降ってきます。

進化アニメの「最適化」の次は数秒の短縮ではなくさっとキャンセルできるボタンの追加と、不要なタマゴを 捨てる 博士に送る機能の追加を信じて待ちたいところです。

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