26日、新京報によると、遼寧省綏中県の万里の長城がコンクリートで無残な形に“修復”された問題について、遼寧省文物(文化財)局長が「自分には関係ない」とコメントした。

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2016年9月26日、新京報によると、遼寧省綏中県の万里の長城「錘子山長城」がコンクリートで無残な形に“修復”された問題について、修復計画は国家文物(文化財)局の専門家グループの審査を経て、国から1000万元(1億5000万円)余りの補助金が支出されており、審査もずさんだったことが分かった。遼寧省文物局長は「自分には関係ない」とコメントした。

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万里の長城は、観光化されているもの以外の大部分は管理も修復もされないまま放置され、「野長城」と呼ばれている。700年余り前の明の時代に建てられたこの錘子山長城もその一つだったが、損傷が激しく、数年前から修復計画が進められていた。

1200メートルを修復する計画だったが、本来使われるはずのしっくいではなく、文化財への使用が禁止されているコンクリートで固められた疑いが出ている。修復期間は2013〜14年にかけての2年足らず。施工から2年近くしかたっていないが、すでに陥没や隆起が発生するなどの不具合も出ている。コンクリートが使われたことについては、実際にセメントを運んだ村人など、数多くの証言もある。

錘子山長城は「最も美しい野長城」と呼ばれていたが、本来の様子は失われ、まるで舗装道路のように作り替えられてしまった。その姿がネット上で伝えられると、激しい怒りの声が相次いだ。しかも、コスト削減のため、余ったセメントは山中に廃棄され、野ざらしのまま固まっている。

この問題についてコメントを求められた遼寧省文物局の丁輝(ディン・フイ)局長は、「詳しいことは分からない。自分には関係ない」と回答。そして、「コンクリートが使われたかどうかは知らないが、そのような計画が許可されることは絶対にあり得ない」と話している。(翻訳・編集/岡田)