いよいよ明日で最終話! 「日比谷線の女」全話総集編
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。
そんな、日比谷線の男たちと浮世を流してきた、長澤香織(33歳)。通称・“日比谷線の女”が、結婚を前に、日比谷線の男たちとの日々、そしてその街を慈しみを込めて振り返る。
「日比谷線の女」一挙に全話おさらい!
第1話:3ヶ月付き合った、愛宕グリーンヒルズ在住飲食店経営者による洗礼
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。
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第2話:弁護士の彼に「下流」の烙印を押された、広尾ガーデンヒルズの夜
-愛宕グリーンヒルズで、あの恍惚を味わってしまった私は、もうタワマン系以外の男と付き合うなんて考えられなかったのよね……。-
「せっかく東京にいるんだから、東京じゃなきゃできない恋愛と結婚がしたいの!」これが当時の口癖となっていた。 香織は、輝くダイヤの奥に、若さを振りかざしていた自分の姿を映し出す……。
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第3話:早稲田出身自称やり手営業マンと、八丁堀で迎えた苦い朝
男に求めるレベルが高くなってしまったことは自覚していたから、このオフ会には恋愛に発展するような出会いなんて期待せず、友里子に付き合うつもりで渋谷の九州居酒屋に行った。
飲みなれない焼酎でいつもより酔ってしまった香織は、2次会まで行った後タクシーに乗り陽介の家に行ってしまった。
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第4話:ディープな街・上野に住む先輩と、禁断の社内恋愛に目覚める
相手は同じ会社の2歳年上で27歳の翔太。旅行コンサルタントとして窓口業務を担当していた香織とは、あまり接点のない海外営業部にいた。
香織も社内で見かける度に素敵だなと思っていたが、接点がない上に社内恋愛はしないと決めていたから、何かを期待することはなかった。 だが、真希が翔太の同期の一人と仲良くなったことで何度か数人で飲む機会があり、香織は彼にときめき、一気に距離を縮めた。
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第5話:愛とも恋とも違う、築地に住む15歳年上バツイチ男との10年
初めて会った時から、健一郎が醸し出す上品で洗練された雰囲気と、自分のような若い女にがっついてこない落ち着いた態度に好感を持っていた。「草食男子のハシリだね」と茶化したこともある。
年の差は気にしない香織が、健一郎に興味を持ちながらも恋愛に発展しなかったのは、彼が結婚していたからだろう。結婚していると言っても、子供はおらずほとんど別居状態だったらしいのだが。
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第6話:夢と野望に溢れた彼との、恵比寿での濃密な半同棲生活
結婚を控えた女は忙しい。香織は晴れの日へ向けて、毎週の休日をほぼ、美容関連のために使っていた。今日は美肌と小顔に効果があるという美容鍼を受けに恵比寿へ来たのだ。
香織は、恵比寿に来る度にある男のことを思い出す。今でもはっきりと顔を思い出せる彼との、濃密だった時間。それは、香織が一番幸せであり、一番絶望を感じた恋愛だった。
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第7話:中目黒アトラスタワーでの同棲。火遊びでは済まない、彼の過ち
同棲生活に少しの我慢が必要なことは承知の上だ。涼だって、香織に対して思うところはあるはずだから。それでもすでに半年近く円満な同棲生活を送っているのだから、自分たちは協力し合いうまくやっていけるのだと信じていた。
ところが、香織の思いをナイフで引き裂くような出来事が起きたのは、そんな矢先の穏やかな土曜日の昼間だった。
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第8話:北千住のシェアハウスで気づいた、27歳女の武器とは
-なんで東京なんかに来たんだろう……。-
上京していない、自分のアナザーストーリを想ってはこの部屋で涙を流した。 だが香織はここで、この最悪な状況から立ち直らせてくれた男性と出会うことになったのだった。
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第9話:人形町に住むバツイチ商社マンの、こじれた恋愛観に翻弄される……?!
この頃、香織が定期的にデートを重ねていた相手は人形町に住む祐介だ。彼は大手町に本社のある、総合商社に勤める43歳のバツイチ。
大学まで野球をしていた、根っからの体育会系商社マン。少し面長の顔に奥二重の瞳を持ち、鼻の付け根がくっきりして目の周りの彫りは深いのだが、鼻先はやや低空飛行。あと5ミリでも鼻が高かったら……と、彼の顔を見る度少し残念な気持ちになったものだ。
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第10話:地方在住2代目社長との、日比谷・帝国ホテルでの許されぬ恋
レストランでのスマートな対応や、食事のマナー、穏やかな休日の過ごし方に触れるたびに「こんな人と結婚できたらいいのに」と思わずにはいられなかった。
だがそう思うほど、彼の薬指で光る指輪に苦しめられた。
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第11話:秋葉原のタワマンで愛犬と暮らす、会計士の彼の知りたくなかった過去
「この前はどうしてあんなに早く帰っちゃったんですか? 直人さんの歌、聞いてみたかったです。」
香織は無邪気を装い聞いてみた。最悪、既婚者だとういう答えを予想していたが、彼は答える前にiPhoneを取り出しホームボタンを押すと画面を香織の方へ向けた。そこには、1匹の犬が写っていた。
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第12話:音信不通も当たり前?! 霞ヶ関のキャリア官僚から感じた選民意識
香織はキャリア官僚と聞いて最初は尻込みしていたが、話してみると正義感に溢れ、この国を良くしていきたいと熱く語る彼の前向きな姿に好感を持った。
だが、2回目のデートは結局実現されなかった。デートの計画を立てようと何度かLINEのやり取りをしたが彼からの返事はいつも遅く、一つの質問に対して答えが返ってくるのに1週間近くかかることもあった。
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第13話:5歳年下メガバンク勤務の彼との、たったひとつの小伝馬町での思い出
年下には興味のなかった香織は、この食事会でも和哉のことは特に意識していなかった。だが、和哉は香織に興味を持ったらしく、ことあるごとに話しを香織に振り、皆の前で「いいなー香織さん。素敵だなぁ」と香織へのほめ言葉を連発していた。
同席している男性たちから「ゆとりは黙ってろ」と嗜められながらも、「僕、今日誘ってもらえて本当に感謝してますっ」とお酒で赤くなった顔で満面の笑みを作っていた。
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第14話:東銀座に住む開業医の彼は、難攻不落のワケあり物件だった?!
周りから、結婚には妥協も大事だと諭すように言われるが、果たしてそれが正しいとは思えないまま悶々と過ごしていた。この年まで運命の相手を待っているのだからこそ、余計に妥協はしたくなかった。
そんなある日、会社で3歳年下の後輩・由紀から九州出身者の会に誘われた。彼女は宮崎出身で、今までにも何度かその会に行ったことがあり、「楽しいから、同窓会にでも行く気持ちで香織さんもぜひ」と誘ってくれたのだ。
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