「おもてなし」という日本語は2013年の国際オリンピック総会で世界中に知れ渡ったが、中国メディアの捜狐は、この言葉は単なるスローガンではなく、その心は日本人の生活の中ではっきり感じ取ることができると説明している。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 「おもてなし」という日本語は2013年の国際オリンピック総会で世界中に知れ渡ったが、中国メディアの捜狐は、この言葉は単なるスローガンではなく、その心は日本人の生活の中ではっきり感じ取ることができると説明している。

 記事はまず「おもてなし」の意味をいくつかの角度から説明。例えば「この言葉を翻訳するのは難しいが、その意味を体感するのはとても簡単」だと記事は指摘、日本で生活するならはっきり実感できるものだという見方を示しており、単なるスローガンではなく実践されている理念であるとして絶賛している。

 さらに記事はおもてなしは「日本文化の真髄」であり、かつ「至高の品質を厳格に追求すること、さらに言えば厳粛かつ贅沢に最高級品を享受することを意味している」と説明。日本の製品やサービスの質の高さから、おもてなしに通じる心を感じることができるという見方を示した。

 また注目に値する表現として、記事は「相手に申し訳ない気持ちにさせる心遣いではなく、むしろリラックスさせるような心遣いをする、それがおもてなしである」とも説明。この説明にはおもてなしの心に含まれる相手の気持ちに対するきめ細やかな配慮が実に見事に表現されている。

 記事は、一部のまったく妥協のない最高品質の製品や、最高に美味しい料理を提供するために素材の旬の期間しか営業しない料理店などを紹介し、こうした日本のサービスや製品の事例からおもてなしの心を感じ取ることができると主張した。

 おもてなしは「奥ゆかしく、相手を申し訳ない気持ちにさせるのではなくむしろリラックスさせる」という徹底的に相手の気持ちに立脚したきめ細やかな心遣いが含まれている。日本にはものづくり精神が息づいているが、日本製品の高い品質には消費者への徹底した配慮という形で示されるおもてなしの心も深く関係しているのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)