綴(MEJIBRAY)・猟牙(BORN)・yo-ka(DIAURA)/撮影・tama

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BORN・DIAURA・MEJIBRAYというV系シーンの核をなす3バンドが集結したイベント「BDM」が4月17日、東京・渋谷TSUTAYA O-EASTにて行われました。

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2013年春に同名・同出演バンドで開催され、同年秋に東名阪ツアーも行っていた本イベントですが、BORNが5月に解散を発表した今、このイベントは泣いても笑っても今日が最後。2階席までギッシリと詰まったフロアの光景は壮観でした。

MEJIBRAY

トップバッターはMEJIBEAY。幕が開くとメト(Dr)がゆらりと立ち上がり、おなじみのSEの流れる中、恋一(B)がステージ上手から、MiA(G)ステージ下手から登場。

最後に出てきた綴(Vo)がゆっくりと中央に立ち、先月リリースされたシングル『Agitato GRIMOIRE』を披露、フロアではヘドバンが巻き起こります。

『原罪の林檎』では「もっとかかってこいよ!」と叫び、それまで纏っていたマントを脱ぎ捨てる綴とリズミカルにステップを踏むMiAと恋一。MEJIBRAYは序盤からアクセル全開です。

SE『天地創造-黒い雨-』を挟み、再び『DIE KUSSE』で熱狂の渦に落とし込み、「やれるな!?」と煽るとフロアが左右に割れ、WoDが発生する『ACME』へ。「愚民(DIAURAのファンの総称)! BORN! MEJIBRAY!」と各バンドのファンを鼓舞する綴。

「バカ犬ども! 上手に回れよ!」の声から始まった『BOWWOW』では、サビでシンガロングも見られ、一体感が高まっていきます。

そして「BORN! 愚民! MEJIBRAY! いいか、BDMに集まっているお前ら! 楽屋の奴ら聞こえてるか? BDMは今日が最後だ! 全部残るな! 全員食い散らかしてこい!」と、綴。

恋一のベースが鳴り響き『Negator NEGATOR』へ、そして最後に『メサイア』ではMiAが渾身のギターソロを叩き込み、「最後まで全力だ! 今日は生きて帰ろうと思うな! 最後までこの会場を腹いっぱい喰ってけ!」と綴流の激励で次につなげ、満足そうにメトがその動きを止めると閉幕になりました。

セットリスト

1.Agitato GRIMOIRE
2.原罪の林檎
3.VICTIM(ism)
4.枷と知能 -それってとても人間らしいって神様は笑ってるの-
5.DIE KUSSE
6.原罪の林檎
7.ACME
8.BOWWOW
9.Negator NEGATOR
10.メサイア

DIAURA

幕が開くとそこにはDIAURAの世界が広がっていました。

「独裁の庭へようこそ、お前たちのマスターは誰だ!」というyo-ka(Vo)の声に歓喜と熱狂で迎えるフロア。「共に狂おう…」と始まったのは勿論『MASTER』。表情豊かに歌い上げるyo-kaに合わせるようにフロアに広がっていく数々の手扇子。佳衣(G)のギターソロも冴え渡ります。

続いての「MEJIBRAY!」「BORN!」、「愛しの愚民どもよ!」と各バンドのファンを煽るyo-ka。それに拳で答えるフロア。続いて「美しき怪物ども…、暴れ倒そうぜ東京!」と『Beautiful Creature』ではモッシュが始まり、その狂騒を加速させるような翔也(B)のベースソロ。

「お前らの全員の首、ココに置いていけ!」とyo-kaの声が響き、達也(Dr)の刻む高速のリズムから『deadly number』へ。「まずはMEJIBRAY、BORNに見せつけてやろうぜ!」と愚民へ、そして「全員でBDMだ!お前らの姿見せつけてくれ!」と全体を盛り上げるyo-ka。フロアの統率力はピカイチです。

「今日最後のBDM、このステージで俺たちは楽しむことしか考えてきていません。余計なことは全部もう置いてきました。純粋にBDMというイベント、思いっきり楽しんで、俺はこのイベントに悔いは残したくないんで、お前たちも全力でぶつかってきて欲しいと思います。全員で狂いましょう!」と力強く語るyo-ka。

赤い照明が点滅する中、『胎動』が始まり、メンバー、フロアが一体となってのヘドバンは圧巻です。そして『an Insanity』、タオルが飛び交う『Ms.psycho』、ラストの『赤い虚像』まで一気に畳み掛けました。

セットリスト

1.MASTER
2.Beautiful Creature
3.deadly number
4.胎動
5.an Insanity
6.Ms.psycho
7.赤い虚像

BORN

そしてトリはBORN。SEに合わせたフロアのハンドクラップに迎えられ登場するメンバー。

「Welcome to the BDM!」と猟牙(Vo)。1曲目は『THE STALIN』、パントマイムのような動きの猟牙、座り込んでギターを奏でるRay(G)、サポートをつとめる美央(B)も自由にステージ上を動き回ります。

メロディアスな『DEMONS』では共に歌ってくれと叫び、『with hate』ではマイクを置きステージからフロアへダイブする猟牙。代わりにK(G)が歌い上げるチームプレイも。

「楽しいかい?もっと楽しまないと損じゃありませんか?」と猟牙。ダンサブルな『オルタナ』でフロアを揺らし、『モザイク』では再び猟牙がダイブ。

「BDM、久しぶりにこんな大きい会場で、3バンド集まれたのは誇りに思います。(これまでのライブを)2階から見てましたけど、MEJIBRAYとDIAURAに最高のパワーを貰ったので、これをBORNで叩きつけたらすごいことになると思うので、愚民の皆さんも、MEJIBRAYを愛する皆さんも、BORNを愛する皆さんでEASTを破壊してしまいましょう!」

それに応えるようにギターを掻き鳴らすK、Ray、渾身の力でシンバルを叩くTOMO(Dr)。「お前らと死ねたらいいなと思って作った曲です!」と『SUICIDAL MARKET』が始まり、フロアはさらにヒートアップ。

このイベントを象徴するような曲だという『【B.D.M】』では、ヘドバン勝負をもちかける猟牙。

そして「ヴィジュアル系って何年やっても、やればやるほど魅力的なジャンルだと。今日もキッズみたいな気持ちで楽しんでるんだわ。バンドやっててよかったなって噛みしめてます。どうか最後まで立てなくなるまでやり合おうぜ!」という猟牙の叫びと共に始まったラストの『Vermin’s cry』。

「これがBORN始まりの曲なんです、愛してやってください!」本編が終了。

アンコールに声に答えて再びBORNのメンバーが登場しました。

MEJIBRAYとDIAURAとの思い出を語り、「他のバンドのことは気にしてないのに、MEJIBRAYとDIAURAのことはずっと気にしてました。不思議な絆があると思います」と猟牙。

『春煌花 -SAKURA-』をしっとりと演奏した後、「集まったBDM、もっと盛り上がっていこうぜ!」と猟牙が呼びかけると、綴とyo-kaが登場。そして始まったのは『RADICAL HYSTERIA』、待ってましたと言わんばかりに拳を掲げるフロア。ステージ上を所狭しと暴れまわるBORNと綴、yo-ka。「アンコール! アンコール!」と呼びかける綴、ラストは『shrive』で締めくくられました。

3バンドの強い絆を感じられる一夜でした。

セットリスト

1.THE STALIN
2.DEMONS
3.with hate
4.オルタナ
5.GOD COLLAPSE
6.モザイク
7.SUICIDAL MARKET
8.乱刺℃
9 .【B.D.M】
10.ケミカルロマンス
11.Vermin’s cry

EN
1 春煌花 -SAKURA-
2 RADICAL HYSTERIA with 綴&yo-ka
3 shrive with 綴&yo-ka